2024年10月23日
和歌山市地域バス、11月から川永・紀伊地区で本格運行開始!
和歌山市は昨日22日、和歌山市地域バスとしては4路線目となる、川永・紀伊地区での本格運行を11月1日より開始することを発表しました。
2022年度に実証運行がおこなわれ、本格運行に値する水準の乗車がありましたが、最も多くの利用者があった大型スーパーが2023年春に閉店したことから、テナントが入れ替わり再オープンした2023年度に改めて実証運行をおこないました。その結果、やはり本格運行の条件を満たす乗車水準となったことから今回の本格運行に至ったものです。
JR紀伊駅と、弘西、永穂、神波と国道24号線と粉河加太線に挟まれた住宅街を通行し、カインズ・mandaiが終点となります。9時台から17時台まで6往復の運行で、運休は年始3日間だけ。運行は和歌山バス那賀が担当します。実証運行時と異なるのは紀伊駅の乗降場所が駅前広場になったこと。和歌山バス那賀が担当することから調整が容易だったものと思われます。
この区間は、大型スーパー開店に合わせて和歌山バス那賀が路線バスを開設し、運行を続けていましたが乗客数が低迷。利用者向けのクーポン券を渡す試みもあったと記憶していますが、乗客は上向かず、廃線となってしまいました。今回の地域バスは路線バスでは入れなかった狭い道路に入ることができるため、高齢化が進む地域にとってはありがたい交通手段になるのではないかと思われます。
一方で、南海和歌山市駅と紀伊駅・川永団地を結ぶ和歌山バス六十谷線は廃止の議論が出てきています。和歌山市が補助金を支出することでとりあえず廃止は先送りになっていますが、地域バスとの兼ね合いを考えると予断は許さない状況といえるかもしれません。
記者発表PDFはこちらから。
https://www.city.wakayama.wakayama.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/057/677/20241022-2.pdf
2022年度に実証運行がおこなわれ、本格運行に値する水準の乗車がありましたが、最も多くの利用者があった大型スーパーが2023年春に閉店したことから、テナントが入れ替わり再オープンした2023年度に改めて実証運行をおこないました。その結果、やはり本格運行の条件を満たす乗車水準となったことから今回の本格運行に至ったものです。
JR紀伊駅と、弘西、永穂、神波と国道24号線と粉河加太線に挟まれた住宅街を通行し、カインズ・mandaiが終点となります。9時台から17時台まで6往復の運行で、運休は年始3日間だけ。運行は和歌山バス那賀が担当します。実証運行時と異なるのは紀伊駅の乗降場所が駅前広場になったこと。和歌山バス那賀が担当することから調整が容易だったものと思われます。
この区間は、大型スーパー開店に合わせて和歌山バス那賀が路線バスを開設し、運行を続けていましたが乗客数が低迷。利用者向けのクーポン券を渡す試みもあったと記憶していますが、乗客は上向かず、廃線となってしまいました。今回の地域バスは路線バスでは入れなかった狭い道路に入ることができるため、高齢化が進む地域にとってはありがたい交通手段になるのではないかと思われます。
一方で、南海和歌山市駅と紀伊駅・川永団地を結ぶ和歌山バス六十谷線は廃止の議論が出てきています。和歌山市が補助金を支出することでとりあえず廃止は先送りになっていますが、地域バスとの兼ね合いを考えると予断は許さない状況といえるかもしれません。
記者発表PDFはこちらから。
https://www.city.wakayama.wakayama.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/057/677/20241022-2.pdf
2024年09月24日
たま駅長たちのつぶやきカレンダー2025 販売開始
わかやま電鉄からリリースをいただきました。
毎年恒例の「たま駅長たちのつぶやきカレンダー」の2025年度版が発売されることになりました。「固有名詞のネコカレンダーとしては国内最長の販売実績」なのだそうです。明日25日に報道機関向けの発表会が開催されます。
たま、ニタマ、SUNたまたま、よんたま、ミューの両備グループの看板ネコ5頭が登場。税込み1,650円、2000冊限定となります。
また、今年は初めての「乗って会いに来てねニャンペーン」を実施。10月1日から14日までの2週間にわか電オンラインショップでカレンダーを購入された方から5組10名に貴志川線1日乗車券がプレゼントされます。
さらに、カレンダーのほかにも、今治タオル、キューブパズル、アクリルキーホルダーが9月末から順次新グッズとして追加されます。
今回の写真はどんな姿なのか、乞うご期待!
毎年恒例の「たま駅長たちのつぶやきカレンダー」の2025年度版が発売されることになりました。「固有名詞のネコカレンダーとしては国内最長の販売実績」なのだそうです。明日25日に報道機関向けの発表会が開催されます。
たま、ニタマ、SUNたまたま、よんたま、ミューの両備グループの看板ネコ5頭が登場。税込み1,650円、2000冊限定となります。
また、今年は初めての「乗って会いに来てねニャンペーン」を実施。10月1日から14日までの2週間にわか電オンラインショップでカレンダーを購入された方から5組10名に貴志川線1日乗車券がプレゼントされます。
さらに、カレンダーのほかにも、今治タオル、キューブパズル、アクリルキーホルダーが9月末から順次新グッズとして追加されます。
今回の写真はどんな姿なのか、乞うご期待!
2024年09月18日
JR西日本、和歌山線でもサイクルトレイン実証実験実施へ
JR西日本はきのくに線でサイクルトレイン事業を実施していますが、来月より和歌山線でもサービスを開始することを発表しました。
和歌山線へサービス拡充!
「わかやま線サイクルトレインプラス」実証実験スタート
https://www.westjr.co.jp/press/article/2024/09/page_26103.html
まずは実証実験ということで、10月6日以降の日曜・祝日限定で、完全予約制となります。
このほかの条件として、利用可能区間は和歌山-五条間で、乗降可能な駅は和歌山、岩出、粉河、橋本、五条の5駅、1本の列車につき3台まで。また朝時間帯の和歌山着便、夕時間帯の和歌山発便の一部は対象外。
予約はこちらから。
https://www.jr-odekake.net/railroad/kuroshio/cycletrain/
そういえば沿線自治体などで構成する「和歌山線活性化検討委員会」の新キャラクターにも自転車に乗っている人物がいましたね。この伏線だったのかも。
https://www.westjr.co.jp/press/article/2023/10/page_23651.html
これで、和歌山県内のJR線のほとんどで自転車持ち込みが可能になります。列車と自転車を乗り継ぎながら自在に旅が楽しめそうです。
和歌山線へサービス拡充!
「わかやま線サイクルトレインプラス」実証実験スタート
https://www.westjr.co.jp/press/article/2024/09/page_26103.html
まずは実証実験ということで、10月6日以降の日曜・祝日限定で、完全予約制となります。
このほかの条件として、利用可能区間は和歌山-五条間で、乗降可能な駅は和歌山、岩出、粉河、橋本、五条の5駅、1本の列車につき3台まで。また朝時間帯の和歌山着便、夕時間帯の和歌山発便の一部は対象外。
予約はこちらから。
https://www.jr-odekake.net/railroad/kuroshio/cycletrain/
そういえば沿線自治体などで構成する「和歌山線活性化検討委員会」の新キャラクターにも自転車に乗っている人物がいましたね。この伏線だったのかも。
https://www.westjr.co.jp/press/article/2023/10/page_23651.html
これで、和歌山県内のJR線のほとんどで自転車持ち込みが可能になります。列車と自転車を乗り継ぎながら自在に旅が楽しめそうです。
2024年08月08日
JR西日本、今夜からきのくに線特急運休へ(23:00追記)
今日の夕方、日向灘を震源とするM7.1の大きな地震がありました。
今回の震源域と地震の規模が「南海トラフ地震臨時情報」検討の規程の範囲内に入ったことを受け、気象庁が緊急の会議を開催し、「巨大地震注意」を発表しました(会議は、地震の場所・規模が規程の範囲内に入れば必ず開催されるもので、これだけをもって地震の危険性が切迫しているという性格のものではありません)。
この「注意」は、通常と比べて巨大地震の発生確率が高まっていることから、対象エリアの住民に十分な備えなどの注意を呼びかけるものです。根拠としては、過去110年間に発生した「モーメントマグニチュード7.0以上の地震後に、M8クラス(モーメントマグニチュード7.8以上)の地震が発生した件数」が、「モーメントマグニチュード7.0の地震が発生せずに7.8以上の地震が発生した件数」を統計的に上回っていること、だそうです。
これを受けて、南海トラフ巨大地震の発生が懸念されるエリアの鉄道各社は今日夕方から対策を開始しています。
このうち和歌山県内では、JR西日本が今日の夕方以降大阪を発車し、白浜・新宮方面に向かう特急くろしおの運転を日根野で打ち切りにするほか明日以降当面の間特急くろしおは運転を取りやめます。御坊以南の普通電車は運転しますが速度を落としての運転となります。
※8/8 23:00追記 現時点でくろしおは「全区間運休」「和歌山以南運休」「御坊以南運休」の3種類の情報がメディアで取り上げられています。現時点ではJR西日本公式サイトには記載がないため、最新の情報はJR西日本のウェブサイトでご確認ください。
JR東海は特急南紀を1週間程度運休。普通列車も速度を落とす方針です。
その他東海道新幹線も東海地区で速度を落として運転するなど、各地で影響があるようです。
今回の臨時情報は1週間をめどに更新されるとみられており、その際に引き続き「注意」となれば措置が継続されるものとみられます。
お盆を前に予定の再考を余儀なくされる方も多いかと思いますが、安全最優先の措置ということで、対応いただければと思います。
なお今回の措置に伴うきっぷの払い戻し手数料は無料になります。
今回の震源域と地震の規模が「南海トラフ地震臨時情報」検討の規程の範囲内に入ったことを受け、気象庁が緊急の会議を開催し、「巨大地震注意」を発表しました(会議は、地震の場所・規模が規程の範囲内に入れば必ず開催されるもので、これだけをもって地震の危険性が切迫しているという性格のものではありません)。
この「注意」は、通常と比べて巨大地震の発生確率が高まっていることから、対象エリアの住民に十分な備えなどの注意を呼びかけるものです。根拠としては、過去110年間に発生した「モーメントマグニチュード7.0以上の地震後に、M8クラス(モーメントマグニチュード7.8以上)の地震が発生した件数」が、「モーメントマグニチュード7.0の地震が発生せずに7.8以上の地震が発生した件数」を統計的に上回っていること、だそうです。
これを受けて、南海トラフ巨大地震の発生が懸念されるエリアの鉄道各社は今日夕方から対策を開始しています。
このうち和歌山県内では、JR西日本が今日の夕方以降大阪を発車し、白浜・新宮方面に向かう特急くろしおの運転を日根野で打ち切りにするほか明日以降当面の間特急くろしおは運転を取りやめます。御坊以南の普通電車は運転しますが速度を落としての運転となります。
※8/8 23:00追記 現時点でくろしおは「全区間運休」「和歌山以南運休」「御坊以南運休」の3種類の情報がメディアで取り上げられています。現時点ではJR西日本公式サイトには記載がないため、最新の情報はJR西日本のウェブサイトでご確認ください。
JR東海は特急南紀を1週間程度運休。普通列車も速度を落とす方針です。
その他東海道新幹線も東海地区で速度を落として運転するなど、各地で影響があるようです。
今回の臨時情報は1週間をめどに更新されるとみられており、その際に引き続き「注意」となれば措置が継続されるものとみられます。
お盆を前に予定の再考を余儀なくされる方も多いかと思いますが、安全最優先の措置ということで、対応いただければと思います。
なお今回の措置に伴うきっぷの払い戻し手数料は無料になります。
2024年07月18日
わか電「伊太祈曽駅マルシェ」、南海復刻塗装
まず、和歌山電鐵から「伊太祈曾駅マルシェ」のご案内をいただきました。
8月3日土曜日、10時から15時の間、伊太祈曽駅周辺で開催されます。
飲食ブース・キッチンカーが5店舗、和歌山県産梅酒の飲み比べ、こども縁日など、和歌山放送との共催で開催されます。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://wakayama-dentetsu.co.jp/event/14929/
そして南海電鉄からは、加太さかな線第5編成「かなた」の登場直後ではありますが、通勤車両7100系の登場55周年を記念し、4両1編成を緑のツートンカラーに復刻し、8月21日から南海線・空港線で運行されることが発表されました。
https://www.nankai.co.jp/news/240718.html
南海では高野線のステンレスカー6000系1編成を登場当時の無塗装の姿に戻して運行されており鉄道ファンの人気を集めており、これに続く復刻塗装となります。銚子電鉄に移籍した旧2200系が緑のツートンカラーの「シニアモーターカー」として運行開始しこちらも人気となっているそうです。復刻塗装ブームはまだ続くのか?!気になるところです。
なお、泉北高速鉄道もステンレス車両3000系1編成を登場当時の復刻塗装にすることを発表しています。
https://www.nankai.co.jp/lib/groupinfo/news/pdf/240718.pdf
8月3日土曜日、10時から15時の間、伊太祈曽駅周辺で開催されます。
飲食ブース・キッチンカーが5店舗、和歌山県産梅酒の飲み比べ、こども縁日など、和歌山放送との共催で開催されます。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://wakayama-dentetsu.co.jp/event/14929/
そして南海電鉄からは、加太さかな線第5編成「かなた」の登場直後ではありますが、通勤車両7100系の登場55周年を記念し、4両1編成を緑のツートンカラーに復刻し、8月21日から南海線・空港線で運行されることが発表されました。
https://www.nankai.co.jp/news/240718.html
南海では高野線のステンレスカー6000系1編成を登場当時の無塗装の姿に戻して運行されており鉄道ファンの人気を集めており、これに続く復刻塗装となります。銚子電鉄に移籍した旧2200系が緑のツートンカラーの「シニアモーターカー」として運行開始しこちらも人気となっているそうです。復刻塗装ブームはまだ続くのか?!気になるところです。
なお、泉北高速鉄道もステンレス車両3000系1編成を登場当時の復刻塗装にすることを発表しています。
https://www.nankai.co.jp/lib/groupinfo/news/pdf/240718.pdf
2024年06月28日
わか電、昨年の利用者数は微増もコロナ前水準には及ばず
和歌山電鐵はこのほど、2023年度の営業正式をとりまとめました。
それによると、年間の利用実績は2022年度と比べると6%増の159万人となったものの、定期券利用者が新型コロナの影響が年間を通じてなかった2018年度と比較しておよそ24%減の状態が続いており、いまだ深刻な状況となっています。
また6月の水害など自然災害関連の復旧費用、電気代の上昇などに伴い、約1300万円の赤字を計上。累積損失は1.5億円となっています。
昨年5月の新型コロナ感染症の5類感染症化以降、インバウンドが徐々に戻ってくるなど定期外利用は堅調に推移していますが、定期券、特に沿線の少子化の進行に伴う通学定期券の落ち込みが大きいのが響いているようです。通勤定期もコロナ前の水準には遠く及ばず、沿線の現役世代人口の減少に加え、吉礼西トンネル開通で貴志川方面から和歌山市内に向かう道路が複数になったことなども影響しているのではないかとみられます。
仮に6月豪雨、8月の落雷による車両故障による運休がなければ営業成績はもう少しよかった可能性もありまず。1年が経過した今でも、資材調達のめどが立たず一部仮復旧の状態の箇所もあるといい、いまだ運休が続くJR津軽線や美祢線、肥薩線などのように、地方路線が自然災害に見舞われた時のダメージは非常に大きいものがあると感じさせます。
今年度は、和歌山大学の研究グループなどによる収益向上に向けた実証実験、和歌山信愛大学の「おかしな駅弁」など、周辺の学生さんによる活性化事業も行われる見込みです。少しでも営業が上向くことを祈ってやみません。
それによると、年間の利用実績は2022年度と比べると6%増の159万人となったものの、定期券利用者が新型コロナの影響が年間を通じてなかった2018年度と比較しておよそ24%減の状態が続いており、いまだ深刻な状況となっています。
また6月の水害など自然災害関連の復旧費用、電気代の上昇などに伴い、約1300万円の赤字を計上。累積損失は1.5億円となっています。
昨年5月の新型コロナ感染症の5類感染症化以降、インバウンドが徐々に戻ってくるなど定期外利用は堅調に推移していますが、定期券、特に沿線の少子化の進行に伴う通学定期券の落ち込みが大きいのが響いているようです。通勤定期もコロナ前の水準には遠く及ばず、沿線の現役世代人口の減少に加え、吉礼西トンネル開通で貴志川方面から和歌山市内に向かう道路が複数になったことなども影響しているのではないかとみられます。
仮に6月豪雨、8月の落雷による車両故障による運休がなければ営業成績はもう少しよかった可能性もありまず。1年が経過した今でも、資材調達のめどが立たず一部仮復旧の状態の箇所もあるといい、いまだ運休が続くJR津軽線や美祢線、肥薩線などのように、地方路線が自然災害に見舞われた時のダメージは非常に大きいものがあると感じさせます。
今年度は、和歌山大学の研究グループなどによる収益向上に向けた実証実験、和歌山信愛大学の「おかしな駅弁」など、周辺の学生さんによる活性化事業も行われる見込みです。少しでも営業が上向くことを祈ってやみません。
2024年05月20日
和歌山バス「サウスウェーブ号」プレミアムシート車引退
和歌山バスは、成田空港交通と共同で、和歌山・堺と横浜・東京・千葉方面を結ぶ夜行高速バス「サウスウェーブ号」を運行しています。
2012年に追加料金1,000円で利用できる「プレミアムシート」を設定した新型車両「アゼリア」を導入。夜行高速バスへの新規参入事業者が増加している時期に、わずか1,000円の追加料金で2席分を占有できるプレミアムシートは一躍人気となり、旅行を扱うメディアでも多く取り上げられるなど話題を呼びました。

ガラッと変わったカラーリングも話題でした。
しかし運行開始から12年が経過、車両の老朽化が著しくなり、定期運用から離脱し、引退することになったとのこと。一般路線バスは20年を超えても大きなトラブルなく運行されることもありますが、高速バスは走行距離が一般路線バスよりも長くなるため寿命が短いといわれています。話題をよんだ車両だけに、惜しむ声も多そうです。
なお、プレミアムシートこそないものの、ピンクのカラーリングを受け継いだ「アゼリアII」が次の主力となるようですが、和歌山バスは南海バスが運行している夜行高速バス「サザンクロス」の鎌倉方面便の運行を一部受託している関係で、南海バスから夜行バス仕様の車両が移籍しています。もう1両移籍してくるような話もあるみたいで、アゼリアIIの検査時には「サザンクロス」仕様の車両が走行するようになる・・・かもしれません。
2012年に追加料金1,000円で利用できる「プレミアムシート」を設定した新型車両「アゼリア」を導入。夜行高速バスへの新規参入事業者が増加している時期に、わずか1,000円の追加料金で2席分を占有できるプレミアムシートは一躍人気となり、旅行を扱うメディアでも多く取り上げられるなど話題を呼びました。

ガラッと変わったカラーリングも話題でした。
しかし運行開始から12年が経過、車両の老朽化が著しくなり、定期運用から離脱し、引退することになったとのこと。一般路線バスは20年を超えても大きなトラブルなく運行されることもありますが、高速バスは走行距離が一般路線バスよりも長くなるため寿命が短いといわれています。話題をよんだ車両だけに、惜しむ声も多そうです。
なお、プレミアムシートこそないものの、ピンクのカラーリングを受け継いだ「アゼリアII」が次の主力となるようですが、和歌山バスは南海バスが運行している夜行高速バス「サザンクロス」の鎌倉方面便の運行を一部受託している関係で、南海バスから夜行バス仕様の車両が移籍しています。もう1両移籍してくるような話もあるみたいで、アゼリアIIの検査時には「サザンクロス」仕様の車両が走行するようになる・・・かもしれません。
2024年03月22日
和歌山バス、4月1日と4月5日にダイヤ改正を実施【3/24追記あり】
和歌山バスは、19日に当初廃止予定としていた雑賀崎循環、六十谷、鳴神の3路線について、廃止方針を撤回する方針を発表しましたが、4月1日改正で減便自体は行うことを予告していました。
本日夕方にウェブサイトの時刻表が更新され、4月1日以降の新ダイヤが閲覧できるようになっていました。
https://transfer.navitime.biz/wakayamabus/pc/map/Top
【3月24日追記】
3月24日にダイヤ検索画面で確認したところ、今回のダイヤ改正で「休校日ダイヤが設定されるようです。
近大附属校向けの87・88系統、和歌山信愛短大付属中高向けの62系統の3系統がその対象となるようで、今回のダイヤ改正では4月1日~5日が休校日ダイヤになり、設定がない日や減便がおこなわれる模様です。
ざっと見た感じは以下のような感じです。抜けや誤りがあるかもしれませんのでご了承を・・・。
【一部時刻変更】
13系統 南海市駅-城北橋-和歌浦口
117系統 南海市駅-城北橋-マリーナ-海南駅前
121系統 JR和駅-和歌山城前-マリーナ-海南駅前
23系統 JR和駅-和歌山城前-医大病院
35系統 南海市駅-西浜-新和歌浦
53系統 南海市駅-ブラクリ丁-塩屋-医大病院
272系統 JR和駅-和歌山城前-延時-和歌山大学-和大前駅東口
273系統 JR和駅-城北橋-南海市駅-次郎丸-和歌山大学-和大前駅東口
88系統 南海市駅-鳴滝団地-JR和駅
【増発】
5系統 南海市駅-和歌山城前-和歌浦口(30系統減便の穴埋め)
25系統 JR和駅-和歌山城前-和歌浦口(30系統減便の穴埋め)
94系統 南海市駅-JR和駅東口-紀伊風土記の丘(土休日のみ)
【減便】
11系統 南海市駅-城北橋-医大病院(1往復)
27系統 JR和駅-県庁前(4本程度)
30系統 南海市駅-雑賀崎-JR和駅 (和駅発4本、市駅発平日2本・土休日4本の減便)
60系統 南海市駅-城北橋-運輸支局前-屋形町-JR和駅(1往復)
65系統 南海市駅-貝柄町-JR和駅(和駅発が休止)
83系統 南海市駅-鳴滝団地-近大付属校前-紀伊駅前-川永団地(川永団地発平日2本減便)
84系統 南海市駅-鳴滝団地-紀伊駅前-川永団地(3往復減便)
90系統 JR和駅東口-紀伊風土記の丘(土休日2往復)
なお、4月1日から4日までは沿線の私立学校が春休みということからか、87系統(鳴滝団地行き急行)や62系統(三木町・屋形町行き急行)は設定はなく、4月5日に改めてダイヤ改正をおこなって87系統・62系統が改めて設定されることになっており、短期間に2回のダイヤ改正をおこなう異例の展開となっています。
とはいえ、大都市圏でみられる「運転士不足を理由とした大規模減便・路線廃止」は和歌山バス・和歌山バス那賀ともに行われず、とりあえず小幅な改正にとどまったと評価できるのではないかと思われます。ただ、廃止撤回の3路線も暫定措置には変わりはなく、2025年3月に改めて存廃議論が出るのは確実な情勢です。沿線住民をはじめどこまで乗客を増やせるかが勝負の1年となりそうです。
本日夕方にウェブサイトの時刻表が更新され、4月1日以降の新ダイヤが閲覧できるようになっていました。
https://transfer.navitime.biz/wakayamabus/pc/map/Top
【3月24日追記】
3月24日にダイヤ検索画面で確認したところ、今回のダイヤ改正で「休校日ダイヤが設定されるようです。
近大附属校向けの87・88系統、和歌山信愛短大付属中高向けの62系統の3系統がその対象となるようで、今回のダイヤ改正では4月1日~5日が休校日ダイヤになり、設定がない日や減便がおこなわれる模様です。
ざっと見た感じは以下のような感じです。抜けや誤りがあるかもしれませんのでご了承を・・・。
【一部時刻変更】
13系統 南海市駅-城北橋-和歌浦口
117系統 南海市駅-城北橋-マリーナ-海南駅前
121系統 JR和駅-和歌山城前-マリーナ-海南駅前
23系統 JR和駅-和歌山城前-医大病院
35系統 南海市駅-西浜-新和歌浦
53系統 南海市駅-ブラクリ丁-塩屋-医大病院
272系統 JR和駅-和歌山城前-延時-和歌山大学-和大前駅東口
273系統 JR和駅-城北橋-南海市駅-次郎丸-和歌山大学-和大前駅東口
88系統 南海市駅-鳴滝団地-JR和駅
【増発】
5系統 南海市駅-和歌山城前-和歌浦口(30系統減便の穴埋め)
25系統 JR和駅-和歌山城前-和歌浦口(30系統減便の穴埋め)
94系統 南海市駅-JR和駅東口-紀伊風土記の丘(土休日のみ)
【減便】
11系統 南海市駅-城北橋-医大病院(1往復)
27系統 JR和駅-県庁前(4本程度)
30系統 南海市駅-雑賀崎-JR和駅 (和駅発4本、市駅発平日2本・土休日4本の減便)
60系統 南海市駅-城北橋-運輸支局前-屋形町-JR和駅(1往復)
65系統 南海市駅-貝柄町-JR和駅(和駅発が休止)
83系統 南海市駅-鳴滝団地-近大付属校前-紀伊駅前-川永団地(川永団地発平日2本減便)
84系統 南海市駅-鳴滝団地-紀伊駅前-川永団地(3往復減便)
90系統 JR和駅東口-紀伊風土記の丘(土休日2往復)
なお、4月1日から4日までは沿線の私立学校が春休みということからか、87系統(鳴滝団地行き急行)や62系統(三木町・屋形町行き急行)は設定はなく、4月5日に改めてダイヤ改正をおこなって87系統・62系統が改めて設定されることになっており、短期間に2回のダイヤ改正をおこなう異例の展開となっています。
とはいえ、大都市圏でみられる「運転士不足を理由とした大規模減便・路線廃止」は和歌山バス・和歌山バス那賀ともに行われず、とりあえず小幅な改正にとどまったと評価できるのではないかと思われます。ただ、廃止撤回の3路線も暫定措置には変わりはなく、2025年3月に改めて存廃議論が出るのは確実な情勢です。沿線住民をはじめどこまで乗客を増やせるかが勝負の1年となりそうです。
2024年03月18日
和歌山バス那賀、3月16日ダイヤ改正、熊取発が繰り下げ!
和歌山バス那賀は3月16日に一部ダイヤ改正をおこないました。
ここ最近の各バス会社のダイヤ改正は本数の減便や終発の繰り上げなどが行われていますが、今回の和歌山バス那賀のダイヤ改正では一部路線で終発の繰り上げ、JRダイヤ改正に合わせたとみられる一部の便の移動など小幅な改正にとどまっています。
なお、従来は紀伊駅前から近大付属校への乗車ができなかった急38系統に紀伊駅前からの乗車ができるようになっているようで、ダイヤ検索で出てくるようになっています。路線図の表記は今のところ変わっていないのですが、もしそうなら近大付属校行きの方は便利になりますね。
特筆すべきは、粉河駅前から熊取駅前を結ぶ粉河熊取線の最終便が30分繰り下げられ、平日の熊取駅発の最終は22:35となったこと。阪和線の和歌山行きの快速電車から乗り継ぎができるのですが、この快速電車に和歌山駅まで乗り続け、和歌山線に乗り換えて粉河まで向かうより、この最終バスに乗り換えたほうが30分も早く粉河駅に到着できます。時と場合によってはかなり有益な乗り継ぎができそうです。
また同日からバスロケーションシステムの運用が始まっています。紀伊粉河線、岩出樽井・岩出りんくう線、粉河熊取線の3路線の運行情報が確認できます。
実はICカード導入時にはGPSが各車両に取り付けられており、3年程前に那賀営業所に仕事で出向いたときに大型モニターにリアルタイムのバスの位置が表示できるようになっていまして、バスロケの導入も時間の問題かとは思っていたのですが、ちょっと時間がかかりましたね。。。
和歌山バスのバスロケーションシステムに追加される形になっており、両社の路線が重複する紀伊団地-紀伊駅前間は双方のダイヤも表示されます。
和歌山バスは4月1日ダイヤ改正の方向とうかがっています。廃止を前提としていた雑賀崎循環、六十谷、鳴神の3路線に対する和歌山市の支援補助金を含む新年度当初予算が21日に採決が行われる見込みで、可決されれば支援補助金の執行が事実上確定しますので、その後新ダイヤが公開されるものと思われます。なお、雑賀崎近辺にお住まいの方によると現行ダイヤより若干の減便が予定されているとのことです。
ここ最近の各バス会社のダイヤ改正は本数の減便や終発の繰り上げなどが行われていますが、今回の和歌山バス那賀のダイヤ改正では一部路線で終発の繰り上げ、JRダイヤ改正に合わせたとみられる一部の便の移動など小幅な改正にとどまっています。
なお、従来は紀伊駅前から近大付属校への乗車ができなかった急38系統に紀伊駅前からの乗車ができるようになっているようで、ダイヤ検索で出てくるようになっています。路線図の表記は今のところ変わっていないのですが、もしそうなら近大付属校行きの方は便利になりますね。
特筆すべきは、粉河駅前から熊取駅前を結ぶ粉河熊取線の最終便が30分繰り下げられ、平日の熊取駅発の最終は22:35となったこと。阪和線の和歌山行きの快速電車から乗り継ぎができるのですが、この快速電車に和歌山駅まで乗り続け、和歌山線に乗り換えて粉河まで向かうより、この最終バスに乗り換えたほうが30分も早く粉河駅に到着できます。時と場合によってはかなり有益な乗り継ぎができそうです。
また同日からバスロケーションシステムの運用が始まっています。紀伊粉河線、岩出樽井・岩出りんくう線、粉河熊取線の3路線の運行情報が確認できます。
実はICカード導入時にはGPSが各車両に取り付けられており、3年程前に那賀営業所に仕事で出向いたときに大型モニターにリアルタイムのバスの位置が表示できるようになっていまして、バスロケの導入も時間の問題かとは思っていたのですが、ちょっと時間がかかりましたね。。。
和歌山バスのバスロケーションシステムに追加される形になっており、両社の路線が重複する紀伊団地-紀伊駅前間は双方のダイヤも表示されます。
和歌山バスは4月1日ダイヤ改正の方向とうかがっています。廃止を前提としていた雑賀崎循環、六十谷、鳴神の3路線に対する和歌山市の支援補助金を含む新年度当初予算が21日に採決が行われる見込みで、可決されれば支援補助金の執行が事実上確定しますので、その後新ダイヤが公開されるものと思われます。なお、雑賀崎近辺にお住まいの方によると現行ダイヤより若干の減便が予定されているとのことです。
2024年02月23日
和歌山バス路線廃止問題その後、など
和歌山バスがかねてから廃止を予定していた3路線について、改めて2024年9月末で廃止する意向を昨年末に改めて発表しました。
これに対して和歌山市は、新年度予算で3路線に加え坂田線を加えた4路線に対して運行支援の資金拠出を行うことを表明、去就が注目されています。
一方、2月2日に「和歌山市地域公共交通会議」が開催されまして、ここでもこの議論があったようです。管理人はこの会議の委員を仰せつかっているのですが、先約の仕事があり参加できず、昨日、議論の概要をお知らせいただきました。
和歌山市は1月に、廃止予定とされた雑賀崎循環、鳴神、六十谷線の沿線自治会とも協議をおこなったうえで、2月議会に提案する新年度予算に、4路線の運行支援補助金を計上した経過となっています。
和歌山バス側は、昨年10月から和歌山市の支援を受けて3路線の運行を継続していますが、昨年末の時点では、2024年4月以降の運行支援スキームが確定していなかったこともあり、昨年末の改めての廃止表明に至ったとのことです。今回和歌山市が2月議会に提案した新年度予算の採否は3月下旬に議決されるため、まだ未確定ですが、補助金が認められた場合は、再び運行継続に向けた取り組みを進めるとのこと。
地域側も、赤字を減らすために、具体的な数値目標を示して、住民に対して乗車を促していく方針を示しており、うまく歯車がかみ合うことを願うばかりです。
なお、現時点で廃止が検討されていたのは
雑賀崎循環線の長路-雑賀崎-大道町
六十谷線の梶取-平井、園部-川永団地
鳴神線の吉田-JR和歌山駅東口-紀伊風土記の丘
・・・で、雑賀崎循環では、和歌公園を含む区間、水軒口-和歌山工業高校前-西浜などは対象外。仮に廃止になった場合は代替路線の計画もあったようです。
もう1つ、地域バスについては来年度も既存3路線とデマンドタクシー1路線は4月1日以降も運行継続となります。2月2日に新年度の事業計画について提案がありました。
紀三井寺団地線については、琴の浦リハビリテーションセンターへの通院需要が一定数あることから、オークワ紀三井寺店から琴の浦リハビリテーションセンター間の延伸が実施されます(オークワ-琴の浦のみの利用は既存バス路線と重複することから不可)。また片道1本を削減し、1日5往復運転になります。また一部バス停の名称が変更となります。
加太地区のデマンドタクシーについては利用者ニーズに沿って一部ダイヤの変更と、バス停の移設・名称変更が実施されます。
これに対して和歌山市は、新年度予算で3路線に加え坂田線を加えた4路線に対して運行支援の資金拠出を行うことを表明、去就が注目されています。
一方、2月2日に「和歌山市地域公共交通会議」が開催されまして、ここでもこの議論があったようです。管理人はこの会議の委員を仰せつかっているのですが、先約の仕事があり参加できず、昨日、議論の概要をお知らせいただきました。
和歌山市は1月に、廃止予定とされた雑賀崎循環、鳴神、六十谷線の沿線自治会とも協議をおこなったうえで、2月議会に提案する新年度予算に、4路線の運行支援補助金を計上した経過となっています。
和歌山バス側は、昨年10月から和歌山市の支援を受けて3路線の運行を継続していますが、昨年末の時点では、2024年4月以降の運行支援スキームが確定していなかったこともあり、昨年末の改めての廃止表明に至ったとのことです。今回和歌山市が2月議会に提案した新年度予算の採否は3月下旬に議決されるため、まだ未確定ですが、補助金が認められた場合は、再び運行継続に向けた取り組みを進めるとのこと。
地域側も、赤字を減らすために、具体的な数値目標を示して、住民に対して乗車を促していく方針を示しており、うまく歯車がかみ合うことを願うばかりです。
なお、現時点で廃止が検討されていたのは
雑賀崎循環線の長路-雑賀崎-大道町
六十谷線の梶取-平井、園部-川永団地
鳴神線の吉田-JR和歌山駅東口-紀伊風土記の丘
・・・で、雑賀崎循環では、和歌公園を含む区間、水軒口-和歌山工業高校前-西浜などは対象外。仮に廃止になった場合は代替路線の計画もあったようです。
もう1つ、地域バスについては来年度も既存3路線とデマンドタクシー1路線は4月1日以降も運行継続となります。2月2日に新年度の事業計画について提案がありました。
紀三井寺団地線については、琴の浦リハビリテーションセンターへの通院需要が一定数あることから、オークワ紀三井寺店から琴の浦リハビリテーションセンター間の延伸が実施されます(オークワ-琴の浦のみの利用は既存バス路線と重複することから不可)。また片道1本を削減し、1日5往復運転になります。また一部バス停の名称が変更となります。
加太地区のデマンドタクシーについては利用者ニーズに沿って一部ダイヤの変更と、バス停の移設・名称変更が実施されます。
2024年02月20日
紀の川市も貴志川線70おでかけ回数券導入
紀の川市は昨日、新年度予算の概要を発表しました。
そのなかに、「貴志川線70おでかけ回数券」の発⾏」が盛り込まれています。
https://www.city.kinokawa.lg.jp/kikaku/pdf/6kishakaiken.pdf
こちらのPDFの41ページ目に記載があります。
70歳以上の市民を対象に、貴志川線を全区間で100円で乗車できる回数券を発行することで貴志川線の利用促進を図る施策です。和歌山市が先に導入を発表していますが、紀の川市も同様に導入を公表したことになります。
紀の川市では紀の川から北側の地区でデマンド交通の導入を計画するなど、貴志川線問題を契機に外出支援施策が県内でも特に進んでいる自治体の一つです。今後もこのような施策が進むことが期待されます。
そのなかに、「貴志川線70おでかけ回数券」の発⾏」が盛り込まれています。
https://www.city.kinokawa.lg.jp/kikaku/pdf/6kishakaiken.pdf
こちらのPDFの41ページ目に記載があります。
70歳以上の市民を対象に、貴志川線を全区間で100円で乗車できる回数券を発行することで貴志川線の利用促進を図る施策です。和歌山市が先に導入を発表していますが、紀の川市も同様に導入を公表したことになります。
紀の川市では紀の川から北側の地区でデマンド交通の導入を計画するなど、貴志川線問題を契機に外出支援施策が県内でも特に進んでいる自治体の一つです。今後もこのような施策が進むことが期待されます。
2024年02月16日
貴志川線にも70パス導入? 和歌山市新年度予算
和歌山市は2月14日、2024年度一般会計予算の概要を発表しました。
こちらの報道資料に概要が掲載されています。
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/056/194/20240215-1.pdf
この12ページ(PDFでは13ページ)に「和歌山電鐵貴志川線70おでかけ回数券の導入」という項目があります。
「70歳以上の高齢者に利用区間に関係なく利用できる10枚綴りの回数券を1,000円で販売」とあり、現在和歌山市内の路線バスが1回100円で乗車できる「70パス」同等の機能を貴志川線にも付与させることで、乗車人員の増加を図る見通しであることがうかがえます。
また、40ページ(PDFでは41ページ)に「地域公共交通網の維持・充実」という項目があります。
●バス路線維持への支援(拡充)20,135千円
事業者の経営努力だけでは維持することが困難となった路線である坂田線へのこれまでの支援に加え、令和6年9月末廃止予定の3路線(六十谷線、鳴神線、雑賀崎循環線)に対しても新たに支援を行うことで路線を維持し、住民や観光客等の移動手段を確保
●地域バスへの支援(拡充)26,627千円
バス路線が廃止となった地域などにおいて、鉄道や路線バスと地域とをつなぐ地域バス(紀三井寺団地線、有功線、木本・西脇線)の運行を支援し、持続可能な公共交通ネットワークの形成を図る
●今後の和歌山電鐵貴志川線維持に向けた対策の検討(新規)3,099千円
令和8年度から令和17年度までの10年間で行うべき利用促進や利便性の向上対策などを検討するとともに、安全輸送を確保するために必要な費用の検証など、安定的かつ継続的に運営できるための調査を実施
和歌山バスは雑賀崎循環線、鳴神線、六十谷線を2024年9月末で廃止する意向を発表していますが、今回の予算では、労災病院方面を結ぶ坂田線を加えた4路線に市として補助金を投入する計画のようです。一方で今回のバス路線の廃止について和歌山バスは不採算であることに加え、いわゆる2024年問題による乗務員不足も理由に挙げていることから、和歌山市の補助金が廃止の延期等につながるのか予断を許さない状況といえるでしょう。
なお、説明図を見る限り、鳴神線はほぼ全線ですが、雑賀崎・六十谷の各線は市の支援部分は末端区間に限られています。運輸局への雑賀崎・六十谷の各線の廃止届け出はもともと全線を対象としたものではなかったためとみられます(例えば六十谷駅付近以西、和歌山工業高校付近は存続の前提の線が引かれています)。逆に、坂田線についてはなぜか北島・梶取付近に市の支援を表す線が入っており、これは単なる誤りなのかどうなのか、若干気にはなります。。。
また、貴志川線の存続方策の検討については和歌山県も新年度予算に計上しています。
2006年度から2015年度まで第1次の存続スキームで、そして2016年度から2025年度まで第2次のスキームで存続となっている貴志川線ですが、第3次の存続スキームを検討する時期に入ってきています。現在も交通担当部局と和歌山電鐵の間で断続的に協議が進められていますが、予算をつけて本格的な調査を行う段階に来たと判断できるでしょう。
和歌山電鐵としては、和歌山駅のバリアフリー化も行いたい意向ですが、和歌山駅舎がJR西日本の所有となっていることからどのような形で実現させるのかも注目したいところです。
こちらの報道資料に概要が掲載されています。
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/056/194/20240215-1.pdf
この12ページ(PDFでは13ページ)に「和歌山電鐵貴志川線70おでかけ回数券の導入」という項目があります。
「70歳以上の高齢者に利用区間に関係なく利用できる10枚綴りの回数券を1,000円で販売」とあり、現在和歌山市内の路線バスが1回100円で乗車できる「70パス」同等の機能を貴志川線にも付与させることで、乗車人員の増加を図る見通しであることがうかがえます。
また、40ページ(PDFでは41ページ)に「地域公共交通網の維持・充実」という項目があります。
●バス路線維持への支援(拡充)20,135千円
事業者の経営努力だけでは維持することが困難となった路線である坂田線へのこれまでの支援に加え、令和6年9月末廃止予定の3路線(六十谷線、鳴神線、雑賀崎循環線)に対しても新たに支援を行うことで路線を維持し、住民や観光客等の移動手段を確保
●地域バスへの支援(拡充)26,627千円
バス路線が廃止となった地域などにおいて、鉄道や路線バスと地域とをつなぐ地域バス(紀三井寺団地線、有功線、木本・西脇線)の運行を支援し、持続可能な公共交通ネットワークの形成を図る
●今後の和歌山電鐵貴志川線維持に向けた対策の検討(新規)3,099千円
令和8年度から令和17年度までの10年間で行うべき利用促進や利便性の向上対策などを検討するとともに、安全輸送を確保するために必要な費用の検証など、安定的かつ継続的に運営できるための調査を実施
和歌山バスは雑賀崎循環線、鳴神線、六十谷線を2024年9月末で廃止する意向を発表していますが、今回の予算では、労災病院方面を結ぶ坂田線を加えた4路線に市として補助金を投入する計画のようです。一方で今回のバス路線の廃止について和歌山バスは不採算であることに加え、いわゆる2024年問題による乗務員不足も理由に挙げていることから、和歌山市の補助金が廃止の延期等につながるのか予断を許さない状況といえるでしょう。
なお、説明図を見る限り、鳴神線はほぼ全線ですが、雑賀崎・六十谷の各線は市の支援部分は末端区間に限られています。運輸局への雑賀崎・六十谷の各線の廃止届け出はもともと全線を対象としたものではなかったためとみられます(例えば六十谷駅付近以西、和歌山工業高校付近は存続の前提の線が引かれています)。逆に、坂田線についてはなぜか北島・梶取付近に市の支援を表す線が入っており、これは単なる誤りなのかどうなのか、若干気にはなります。。。
また、貴志川線の存続方策の検討については和歌山県も新年度予算に計上しています。
2006年度から2015年度まで第1次の存続スキームで、そして2016年度から2025年度まで第2次のスキームで存続となっている貴志川線ですが、第3次の存続スキームを検討する時期に入ってきています。現在も交通担当部局と和歌山電鐵の間で断続的に協議が進められていますが、予算をつけて本格的な調査を行う段階に来たと判断できるでしょう。
和歌山電鐵としては、和歌山駅のバリアフリー化も行いたい意向ですが、和歌山駅舎がJR西日本の所有となっていることからどのような形で実現させるのかも注目したいところです。
2024年01月30日
和歌山市、自動運転バスの実証運行を2月に実施
和歌山市は、JR和歌山駅から和歌山城公園までを結ぶ自動運転バスの実証運行を2月14日~18日に実施することを発表しました。
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/kurashi/douro_kouen_machi/1007740/1055856.html
今回の自動運転バスは前橋市の日本モビリティ社が所有する、日野自動車製の小型バス「ポンチョ」を改造した車両が使われます。
JR和歌山駅前(けやき大通り沿いを出発し、三木町新通(寺下整形外科前・降車専用)、和歌山城公園(観光バス駐車場・降車専用)の2つのバス停が設けられます。JR和歌山駅前発の便のみの設定で帰りの便はありません。
運賃は無料、1便につき着席10名、立席10名の20名が定員となり、着席については和歌山市の専用サイトからの事前申し込みが必要です。
2月14日は13時~15時台に40分間隔、2月15日と18日は10時~16時台に40分間隔、2月16日と17日は14時~21時台に40分間隔で運行され、概ね20~30km/hで走行。和歌山駅前から和歌山城公園まで15分が見込まれています。
今回は自動運転「レベル2」に相当するもので、事前に路線のデータを読み込ませたうえで、アクセル・ハンドル操作は自動でおこない、運転士が補助を行う形です。
利用者にはアンケートに答えてもらい、自動運転レベル4の実現に向けた課題等の整理が行われる予定とのことです。
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/kurashi/douro_kouen_machi/1007740/1055856.html
今回の自動運転バスは前橋市の日本モビリティ社が所有する、日野自動車製の小型バス「ポンチョ」を改造した車両が使われます。
JR和歌山駅前(けやき大通り沿いを出発し、三木町新通(寺下整形外科前・降車専用)、和歌山城公園(観光バス駐車場・降車専用)の2つのバス停が設けられます。JR和歌山駅前発の便のみの設定で帰りの便はありません。
運賃は無料、1便につき着席10名、立席10名の20名が定員となり、着席については和歌山市の専用サイトからの事前申し込みが必要です。
2月14日は13時~15時台に40分間隔、2月15日と18日は10時~16時台に40分間隔、2月16日と17日は14時~21時台に40分間隔で運行され、概ね20~30km/hで走行。和歌山駅前から和歌山城公園まで15分が見込まれています。
今回は自動運転「レベル2」に相当するもので、事前に路線のデータを読み込ませたうえで、アクセル・ハンドル操作は自動でおこない、運転士が補助を行う形です。
利用者にはアンケートに答えてもらい、自動運転レベル4の実現に向けた課題等の整理が行われる予定とのことです。
2024年01月16日
和歌山市地域公共交通計画及び和歌山市都市・地域総合交通戦略(素案) パブコメ開始
和歌山市交通政策課は今日から、「和歌山市地域公共交通計画及び和歌山市都市・地域総合交通戦略(素案)」に対するパブリックコメントの募集を開始しました。2019年3月からの5年間の計画が終わることから、今年3月以降5年間の改定案となります。
この間、新型コロナウイルス感染症という当初予測されていなかった事態が発生し、地域の公共交通は大打撃を受け、まだその傷は癒えていない状況です。さらに2024年度からの労働時間規制強化によるいわゆる「2024年問題」も重なり、和歌山都市圏の公共交通機関を取り巻く環境は厳しさを増しています。
2月15日まで受け付けていますので、ぜひこちらからご覧いただき、意見をお寄せいただければと思います。
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/kurashi/douro_kouen_machi/1007740/1055711.html
※一般的に、パブリックコメントでは単なる意見・感想、夢物語のような意見は受け入れられません。現実に即した建設的な提案をいただくのがいいかと思います。
この間、新型コロナウイルス感染症という当初予測されていなかった事態が発生し、地域の公共交通は大打撃を受け、まだその傷は癒えていない状況です。さらに2024年度からの労働時間規制強化によるいわゆる「2024年問題」も重なり、和歌山都市圏の公共交通機関を取り巻く環境は厳しさを増しています。
2月15日まで受け付けていますので、ぜひこちらからご覧いただき、意見をお寄せいただければと思います。
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/kurashi/douro_kouen_machi/1007740/1055711.html
※一般的に、パブリックコメントでは単なる意見・感想、夢物語のような意見は受け入れられません。現実に即した建設的な提案をいただくのがいいかと思います。
2023年12月28日
和歌山バス、改めて3路線廃線へ
和歌山バスは今日、和歌山駅・和歌山市駅と雑賀崎を結ぶ雑賀崎循環線(30・33・34系統)、和歌山市駅と六十谷・川永団地方面を結ぶ六十谷線(83・84・85系統)、和歌山駅東口と紀伊風土記の丘を結ぶ鳴神線(90・94系統)の3路線について、来年9月末の廃止の手続きを進めることを発表しました。
https://www.wakayamabus.co.jp/news/haishi20231228/
この3路線を巡っては今年春に、2023年9月末での廃止を近畿運輸局に申請。その後和歌山市などとの協議の結果、利便性を向上することを条件に今年10月から和歌山市からの補助金を受給のうえ運行が継続された経緯があります。10月には雑賀崎循環線に34系統南海和歌山市駅発雑賀崎経由の養翠園前ゆき、六十谷線には85系統紀伊駅前と川永団地を結ぶ路線が設定されたほか、南海和歌山市駅と紀伊風土記の丘を結ぶ94系統の増発などの改定が行われています。
一方で、他県のバス事業者同様、慢性的な運転士不足が続いているのに加え、和歌山放送ニュースの報道では、全体の乗客数がコロナ禍前比で約75%の水準にとどまるなど、経営を取り巻く環境は極めて厳しい状況が続いていました。
和歌山バスとしては路線水準と現行の運賃水準はなるべく維持したいという意向はこれまでも随所で示してきましたが、いよいよ持ちこたえられなくなったといえるでしょう。
来春のダイヤ改正では大幅な減便が示唆されています。おそらく水面下では和歌山市地域バスへの転換を含めた協議も行われているのではないかと思われますが、今後どのように展開していくか注目です。
https://www.wakayamabus.co.jp/news/haishi20231228/
この3路線を巡っては今年春に、2023年9月末での廃止を近畿運輸局に申請。その後和歌山市などとの協議の結果、利便性を向上することを条件に今年10月から和歌山市からの補助金を受給のうえ運行が継続された経緯があります。10月には雑賀崎循環線に34系統南海和歌山市駅発雑賀崎経由の養翠園前ゆき、六十谷線には85系統紀伊駅前と川永団地を結ぶ路線が設定されたほか、南海和歌山市駅と紀伊風土記の丘を結ぶ94系統の増発などの改定が行われています。
一方で、他県のバス事業者同様、慢性的な運転士不足が続いているのに加え、和歌山放送ニュースの報道では、全体の乗客数がコロナ禍前比で約75%の水準にとどまるなど、経営を取り巻く環境は極めて厳しい状況が続いていました。
和歌山バスとしては路線水準と現行の運賃水準はなるべく維持したいという意向はこれまでも随所で示してきましたが、いよいよ持ちこたえられなくなったといえるでしょう。
来春のダイヤ改正では大幅な減便が示唆されています。おそらく水面下では和歌山市地域バスへの転換を含めた協議も行われているのではないかと思われますが、今後どのように展開していくか注目です。
2023年12月20日
年末の和歌山の公共交通の話題
★コロナからの回復、道半ば
今年5月に新型コロナが感染症法5類感染症になり、行動制限がほぼなくなりましたが、公共交通機関の利用はコロナ前には戻っていません。
和歌山バスの利用者数はコロナ前の水準の約75%(和歌山放送ニュースより)、和歌山電鐵もコロナ前の約75%にとどまっており、以前厳しい状態が続いています。JR西日本も総数で見るとコロナ前を下回っているということで、外国人観光客はコロナ前の水準よりも増加傾向にあるとされていますが、県内の公共交通機関の利用状況は依然厳しい状態のままであることがうかがえます。
★貴志川線、催事は好調
貴志川線では毎年この時期恒例のクリスマス電車を運行。募集開始からわずか8分で定員に達したということで相変わらずの人気ぶり。ミカン農家などとのコラボ商品「沿線みかん」も受け行きは好調だそうです。
来年1月5日はたま駅長就任記念日で、イベントが予定されているとのこと。毎年ねこ駅長への昇進辞令が出されるのが恒例ですが、今回はどうなるのでしょうか。
★和歌山バス、新型車両追加投入…も
昨年度、13年ぶりの新型車両を導入した和歌山バスですが、今月さらに4両、同型車を導入しました。一方で、ノンステップ車に廃車が出る見込みとの情報も。除籍後に和歌山バス那賀に移籍した事例はありますが、完全な廃車となると2002年の導入以来初めてのことになりそうです。
★JR西日本、サイクルトレイン拡大へ
JR西日本はきのくに線でサイクルトレイン事業を展開しており、御坊以南では平日の朝ラッシュ時以外は終日・予約なしで、和歌山-御坊間では多客時間帯を除いて事前予約制で利用できるようになっています。特急くろしおも白浜以南は専用車両が設けられています。
このうち、和歌山-御坊間は、2023年は実証実験となっていましたが、好評とのことで2024年も継続実施されることになりました。事前予約は必要のままとなりますのでご留意を。
http://wave.pref.wakayama.lg.jp/news/kensei/shiryo.php?sid=39765
サイクルトレイン実施後、きのくに線の利用者は増加傾向が続いているとのことで、列車+サイクリングという新しい移動手段が根付きつつあるのかもしれませんね。
今年5月に新型コロナが感染症法5類感染症になり、行動制限がほぼなくなりましたが、公共交通機関の利用はコロナ前には戻っていません。
和歌山バスの利用者数はコロナ前の水準の約75%(和歌山放送ニュースより)、和歌山電鐵もコロナ前の約75%にとどまっており、以前厳しい状態が続いています。JR西日本も総数で見るとコロナ前を下回っているということで、外国人観光客はコロナ前の水準よりも増加傾向にあるとされていますが、県内の公共交通機関の利用状況は依然厳しい状態のままであることがうかがえます。
★貴志川線、催事は好調
貴志川線では毎年この時期恒例のクリスマス電車を運行。募集開始からわずか8分で定員に達したということで相変わらずの人気ぶり。ミカン農家などとのコラボ商品「沿線みかん」も受け行きは好調だそうです。
来年1月5日はたま駅長就任記念日で、イベントが予定されているとのこと。毎年ねこ駅長への昇進辞令が出されるのが恒例ですが、今回はどうなるのでしょうか。
★和歌山バス、新型車両追加投入…も
昨年度、13年ぶりの新型車両を導入した和歌山バスですが、今月さらに4両、同型車を導入しました。一方で、ノンステップ車に廃車が出る見込みとの情報も。除籍後に和歌山バス那賀に移籍した事例はありますが、完全な廃車となると2002年の導入以来初めてのことになりそうです。
★JR西日本、サイクルトレイン拡大へ
JR西日本はきのくに線でサイクルトレイン事業を展開しており、御坊以南では平日の朝ラッシュ時以外は終日・予約なしで、和歌山-御坊間では多客時間帯を除いて事前予約制で利用できるようになっています。特急くろしおも白浜以南は専用車両が設けられています。
このうち、和歌山-御坊間は、2023年は実証実験となっていましたが、好評とのことで2024年も継続実施されることになりました。事前予約は必要のままとなりますのでご留意を。
http://wave.pref.wakayama.lg.jp/news/kensei/shiryo.php?sid=39765
サイクルトレイン実施後、きのくに線の利用者は増加傾向が続いているとのことで、列車+サイクリングという新しい移動手段が根付きつつあるのかもしれませんね。
2023年10月10日
わか電、銚子電鉄と「あきらめたらおしまい(姉妹)鉄道」提携締結へ
わかやま電鉄は今日、11月5日に開催する「第17回貴志川線祭り」で、千葉県の銚子電鉄との「姉妹鉄道」提携の締結を行うと発表しました。
銚子電鉄といえば今年、南海2200系を「“なんかいい”ちょうしに」と導入したことで話題を呼びました。ほかにも経営難を自虐的に発信する会社の方針へ根強いファンがいることでも、一番の稼ぎ頭が「ぬれ煎餅」であることから信用調査会社に「製菓業」として登録されていることなどでも有名な会社です。
わか電が所有する車両も出自は南海2200系という縁、千葉には醤油製造会社が多いことや、房総半島にも和歌山と同じ地名が点在していることなど、黒潮によるつながりもあることなどから、「あきらめたらおしまい(姉妹)鉄道」提携を結ぶことになったとのこと。
貴志川線祭りは11月5日(日)10時~14時半、伊太祈曽駅と伊太祁曽神社で開催され、11時台に伊太祁曽神社会場で姉妹鉄道提携の調印式には、銚子電鉄の竹本社長、わかやま電鉄の小嶋社長、ニタマ・よんたま駅長が出席予定。
このほか、登録有形文化財の伊太祈曽駅車庫での「オルケスタ・デ・タスケルオ」コンサート、たま電車ミュージアム号車内をじっくり見学できる展示会、わか電・和歌山バス・JR西日本に加え、今回は銚子電鉄グッズの販売も予定されています(ぬれ煎餅の販売もあるようです)。
このほか和歌山東高校生徒会などが中心となる「貴線祭」も同時開催。産直市や飲食店ブースも出展予定です。
※ 会場には駐車場はありません。貴志川線で来場ください。近隣店舗への駐車は絶対におやめください。毎年のようにトラブルになっています。
銚子電鉄といえば今年、南海2200系を「“なんかいい”ちょうしに」と導入したことで話題を呼びました。ほかにも経営難を自虐的に発信する会社の方針へ根強いファンがいることでも、一番の稼ぎ頭が「ぬれ煎餅」であることから信用調査会社に「製菓業」として登録されていることなどでも有名な会社です。
わか電が所有する車両も出自は南海2200系という縁、千葉には醤油製造会社が多いことや、房総半島にも和歌山と同じ地名が点在していることなど、黒潮によるつながりもあることなどから、「あきらめたらおしまい(姉妹)鉄道」提携を結ぶことになったとのこと。
貴志川線祭りは11月5日(日)10時~14時半、伊太祈曽駅と伊太祁曽神社で開催され、11時台に伊太祁曽神社会場で姉妹鉄道提携の調印式には、銚子電鉄の竹本社長、わかやま電鉄の小嶋社長、ニタマ・よんたま駅長が出席予定。
このほか、登録有形文化財の伊太祈曽駅車庫での「オルケスタ・デ・タスケルオ」コンサート、たま電車ミュージアム号車内をじっくり見学できる展示会、わか電・和歌山バス・JR西日本に加え、今回は銚子電鉄グッズの販売も予定されています(ぬれ煎餅の販売もあるようです)。
このほか和歌山東高校生徒会などが中心となる「貴線祭」も同時開催。産直市や飲食店ブースも出展予定です。
※ 会場には駐車場はありません。貴志川線で来場ください。近隣店舗への駐車は絶対におやめください。毎年のようにトラブルになっています。
2023年10月09日
和歌山県、昨年度公共交通機関資料集を発行
和歌山県総合交通政策課はこのほど、昨年度の県内公共交通機関の状況などをまとめた資料集を公開しました。
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/020500/book.html
それを受けて、和歌山都市圏の路線バスの乗車密度(1kmあたり利用人数)をまとめたPDFを今年も作成しました。
https://ocean547.net/wap/pdf/20231029.pdf からダウンロードいただけます。過去5年間の推移をご覧いただけます。
バスの利用者は今年3月現在ですが、徐々に回復傾向にあることがうかがえます。
なお、過去に制作したファイルを同じフォルダに残しています。よろしければどうぞ。
5年前の状況はこちら
https://ocean547.net/wap/pdf/20181025.pdf
一番古いデータは2014年のものです。こちらからご覧いただけます。
https://ocean547.net/wap/pdf/20150821.pdf
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/020500/book.html
それを受けて、和歌山都市圏の路線バスの乗車密度(1kmあたり利用人数)をまとめたPDFを今年も作成しました。
https://ocean547.net/wap/pdf/20231029.pdf からダウンロードいただけます。過去5年間の推移をご覧いただけます。
バスの利用者は今年3月現在ですが、徐々に回復傾向にあることがうかがえます。
なお、過去に制作したファイルを同じフォルダに残しています。よろしければどうぞ。
5年前の状況はこちら
https://ocean547.net/wap/pdf/20181025.pdf
一番古いデータは2014年のものです。こちらからご覧いただけます。
https://ocean547.net/wap/pdf/20150821.pdf
2023年09月25日
和歌山バス10月1日ダイヤ改正実施、新系統も
和歌山バスは今日、10月1日にダイヤ改正を実施することを発表しました。
当初廃止の意向を示していたものの、和歌山市から利便性向上を条件とした運行補助金の支給が決まったことを受け、短距離系統の新設をおこない増便をおこなうこととしています。
【新設系統】
34系統 養翠園前-雑賀崎-新和歌浦-日赤前-和歌山城前-南海和歌山市駅
85系統 紀伊駅前-川永団地
34系統はかつて存在していた、32系統・長路発雑賀崎経由の南海和歌山市駅ゆきの事実上の復活といえます。ただ、南海和歌山市駅ゆきのみだった32系統とは異なり、上下ともに運転されるのが相違点。これもかつて運転されていた31系統南海和歌山市駅発雑賀崎経由の水軒口ゆき(南海和歌山市駅発のみ)と足して2で割ったような系統ですね。
今回の改正では、養翠園前発が平日朝に、南海和歌山市駅発が平日夜間に設定されています。これまでより利用可能な時間帯が拡大していることがうかがえます。
85系統は川永団地と紀伊駅前の区間運転で、朝は川永団地発、夜は紀伊駅前発ということで両区間の通勤・通学の利便性向上を目的としているようです。
このほか、94系統南海和歌山市駅発紀伊風土記の丘ゆきが平日日中にも設定されるなど、雑賀崎、六十谷、鳴神の各線の利便性向上、という補助金支給要件に沿った改正となっています。
一方で、25系統(和歌山駅-和歌浦口)や88系統(和歌山駅-鳴滝団地-南海和歌山市駅)など、一部の路線で減便も行われ、現有の乗務員・車両数でなんとかやりくりした状況もうかがえます。
なお、もうひとつ廃止候補となっていた89系統(和歌山大学前駅-鳴滝団地)については今回は動きはありません。
今回の改正が利用客増加につながるか、注目です。
和歌山バス系統番号の推移(Excelデータ)更新しました(2023.9.29)
https://1drv.ms/x/s!Ak-0-4RYTc8DgapiOqnFmKK51Qk9kw?e=JYjkK2
当初廃止の意向を示していたものの、和歌山市から利便性向上を条件とした運行補助金の支給が決まったことを受け、短距離系統の新設をおこない増便をおこなうこととしています。
【新設系統】
34系統 養翠園前-雑賀崎-新和歌浦-日赤前-和歌山城前-南海和歌山市駅
85系統 紀伊駅前-川永団地
34系統はかつて存在していた、32系統・長路発雑賀崎経由の南海和歌山市駅ゆきの事実上の復活といえます。ただ、南海和歌山市駅ゆきのみだった32系統とは異なり、上下ともに運転されるのが相違点。これもかつて運転されていた31系統南海和歌山市駅発雑賀崎経由の水軒口ゆき(南海和歌山市駅発のみ)と足して2で割ったような系統ですね。
今回の改正では、養翠園前発が平日朝に、南海和歌山市駅発が平日夜間に設定されています。これまでより利用可能な時間帯が拡大していることがうかがえます。
85系統は川永団地と紀伊駅前の区間運転で、朝は川永団地発、夜は紀伊駅前発ということで両区間の通勤・通学の利便性向上を目的としているようです。
このほか、94系統南海和歌山市駅発紀伊風土記の丘ゆきが平日日中にも設定されるなど、雑賀崎、六十谷、鳴神の各線の利便性向上、という補助金支給要件に沿った改正となっています。
一方で、25系統(和歌山駅-和歌浦口)や88系統(和歌山駅-鳴滝団地-南海和歌山市駅)など、一部の路線で減便も行われ、現有の乗務員・車両数でなんとかやりくりした状況もうかがえます。
なお、もうひとつ廃止候補となっていた89系統(和歌山大学前駅-鳴滝団地)については今回は動きはありません。
今回の改正が利用客増加につながるか、注目です。
和歌山バス系統番号の推移(Excelデータ)更新しました(2023.9.29)
https://1drv.ms/x/s!Ak-0-4RYTc8DgapiOqnFmKK51Qk9kw?e=JYjkK2
2023年09月04日
9月の話題
■和歌山市地域バス、2路線が新規開設へ
昨年度、和歌山市地域バスは6つの地区で行われた実証運行の結果、本格運行の基準を満たすと判断された有功(いさお)線、木本・西脇線の2路線について、和歌山市は今年11月にも本格運行を開始する方針を明らかにしました。
有功線は11人乗りのワゴン車を使ってJR六十谷駅・オークワ六十谷店と有功地区の山あいにあるニュータウンを1日6往復します。
木本・西脇線は9人乗りのワゴン車を使って木ノ本ニュータウンから商業施設、労災病院、八幡前駅前を経由して八幡台方面を結ぶU字型の路線となり、こちらも1日6往復します。
8月下旬に開かれた地域公共交通会議の結果を受けて、現在許認可申請が行われており、11月からの運行開始を目指すことになっており、これで地域バスとしては市内3路線となります。
なお、昨年度の実証運行で好調な実績を挙げながらも、主要目的地のスーパーマーケットの閉店に伴い本格運行開始が保留となっていた川永地区については、スーパーの事業者が入れ替わって再オープンすることがほぼ確定したことから改めて実証運行を行う方針です。
■和歌山電鐵 うめ星電車は長期離脱中
和歌山電鐵はお盆過ぎに伊太祈曽-大池遊園間で多数の落雷を受け、電車や踏切制御装置などが故障し、2日間にわたって、伊太祈曽-貴志間の運転を取りやめました。
山東駅停車中に落雷を受けたとみられる「うめ星電車」は機器に損傷を受け自走できない状態となっているようです。修理に必要な部品の調達に時間がかかることから9月4日現在では復旧時期は未定で、運行カレンダーを見る限り、少なくとも9月18日までは運転できない状態が続くとみられています。
うめ星電車と同型の車両は南海電鉄に数編成残るだけで、もし、うめ星電車専用の部品の交換が必要となれば相当な時間がかかると思われます。他の南海の車両とも共有可能な部品であればいいのですが・・・。
■和歌山バス 一部路線の廃止は撤回か
新型コロナウイルス感染症の影響で8月上旬から一部の便の運休が実施されていましたが、運転士の方が復帰されたことから通常ダイヤに戻っています。
なお、6月の市議会補正予算に、雑賀崎循環線、六十谷線、鳴神線の3路線の運行を継続するための支援補助金が計上されたとお伝えしておりました(http://komachi.ikora.tv/c3144.html)が、当方が確認した資料には栄谷線については言及がなく、廃止の可能性が高いと記事のなかでも触れていますが、今日現在でも公式サイトで廃止についての言及がなく、当面は存続の方向になったものとみられます。
数日前に、燃料代高騰を伝える新聞記事では、和歌山バスの担当者の話として「運賃は従来通り維持したい」と現状維持を進めたい旨の発言が記載されているなど、できるだけ現状を維持したいという思惑が伝わってきます。なお、補助金支給に際して付せられている「運行ダイヤの見直し、利用促進に取り組むことなど」という条件がどのようなものなのかは現段階では明らかにはなっていません。
昨年度、和歌山市地域バスは6つの地区で行われた実証運行の結果、本格運行の基準を満たすと判断された有功(いさお)線、木本・西脇線の2路線について、和歌山市は今年11月にも本格運行を開始する方針を明らかにしました。
有功線は11人乗りのワゴン車を使ってJR六十谷駅・オークワ六十谷店と有功地区の山あいにあるニュータウンを1日6往復します。
木本・西脇線は9人乗りのワゴン車を使って木ノ本ニュータウンから商業施設、労災病院、八幡前駅前を経由して八幡台方面を結ぶU字型の路線となり、こちらも1日6往復します。
8月下旬に開かれた地域公共交通会議の結果を受けて、現在許認可申請が行われており、11月からの運行開始を目指すことになっており、これで地域バスとしては市内3路線となります。
なお、昨年度の実証運行で好調な実績を挙げながらも、主要目的地のスーパーマーケットの閉店に伴い本格運行開始が保留となっていた川永地区については、スーパーの事業者が入れ替わって再オープンすることがほぼ確定したことから改めて実証運行を行う方針です。
■和歌山電鐵 うめ星電車は長期離脱中
和歌山電鐵はお盆過ぎに伊太祈曽-大池遊園間で多数の落雷を受け、電車や踏切制御装置などが故障し、2日間にわたって、伊太祈曽-貴志間の運転を取りやめました。
山東駅停車中に落雷を受けたとみられる「うめ星電車」は機器に損傷を受け自走できない状態となっているようです。修理に必要な部品の調達に時間がかかることから9月4日現在では復旧時期は未定で、運行カレンダーを見る限り、少なくとも9月18日までは運転できない状態が続くとみられています。
うめ星電車と同型の車両は南海電鉄に数編成残るだけで、もし、うめ星電車専用の部品の交換が必要となれば相当な時間がかかると思われます。他の南海の車両とも共有可能な部品であればいいのですが・・・。
■和歌山バス 一部路線の廃止は撤回か
新型コロナウイルス感染症の影響で8月上旬から一部の便の運休が実施されていましたが、運転士の方が復帰されたことから通常ダイヤに戻っています。
なお、6月の市議会補正予算に、雑賀崎循環線、六十谷線、鳴神線の3路線の運行を継続するための支援補助金が計上されたとお伝えしておりました(http://komachi.ikora.tv/c3144.html)が、当方が確認した資料には栄谷線については言及がなく、廃止の可能性が高いと記事のなかでも触れていますが、今日現在でも公式サイトで廃止についての言及がなく、当面は存続の方向になったものとみられます。
数日前に、燃料代高騰を伝える新聞記事では、和歌山バスの担当者の話として「運賃は従来通り維持したい」と現状維持を進めたい旨の発言が記載されているなど、できるだけ現状を維持したいという思惑が伝わってきます。なお、補助金支給に際して付せられている「運行ダイヤの見直し、利用促進に取り組むことなど」という条件がどのようなものなのかは現段階では明らかにはなっていません。