2025年02月26日

南海電鉄、和歌山市雑賀崎・田野地区で「ラストワンマイル輸送」「観光輸送」実証実験

南海電鉄などは3月8日から、和歌山市雑賀崎・田野地区で、電動車「グリーンスローモビリティ(通称:グリスロ)」を活用した輸送サービスの実証実験を開始することを発表しました。
https://www.nankai.co.jp/news/250219_1.html

雑賀崎・田野地区は和歌山市でも特に高齢化率が高く、路線バスが運行されている県道から居住エリアまで急坂が多い環境にあります。また観光地も多いものの道路が狭いことから公共交通でのアクセスが難しいという課題もありました。
そこで平日は主に地域住民向けの「ラストワンマイル輸送」を、土休日は主に観光客向けの「観光輸送」をこのグリスロで担うことにしたものです。

実証運行は3月8日から6月22日の間実施(毎週水曜日、大型連休前後は運休)。事前予約が優先となります。

このうち、ラストワンマイル輸送は概ね10時台~16時台にバス停と目的地の間を移動することができます。
3月から4月にかけては新和歌浦バス停から田の浦口バス停を経由し、浪早ビーチ、雑賀崎漁港を経由し雑賀崎バス停までの間が基本ルート。5月から6月にかけては田の浦バス停から浪早ビーチ、雑賀崎漁港、番所庭園、雑賀崎灯台を経由し、雑賀崎遊園バス停までが基本ルートとなります。

観光輸送は1日最大2本、ラストワンマイル輸送の5月・6月のルートを基本に運行され、途中の観光を楽しみながら2時間かけてめぐります。

田野地区を通る生活道路は大型車の通行が困難で、雑賀崎をめぐる県道から自家用車で行き来するのが躊躇されるケースも少なくありません。一方、雑賀崎漁港などから雑賀崎灯台に至るには遠回りが必要で、周遊するには不便、という立地。今回の「グリスロ」の実証実験結果がどうなるか、期待したいところです。

Posted by わかやま小町 at 23:00│Comments(0)
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