2020年02月20日
和歌山バス、和歌山バス那賀、3月31日で一部路線を廃止
和歌山バス、和歌山バス那賀は、3月31日限りで一部路線を廃止します。
●和歌山バス
木の本線 76系統 南海和歌山市駅-次郎丸-木の本-ふれあいの郷
岡崎線 91・92・96系統 JR和歌山駅東口-鳴神住宅前-岡崎-信愛短期大学(96系統は南海和歌山市駅発着)
●和歌山バス那賀
那賀線 213系統 南海和歌山市駅-八軒家
和歌山バスの木の本線は南海和歌山市駅と木の本を結ぶ路線として開設され、和歌山市が「ふれあいの郷」を開業した際に一部の便を延長。その後全便がふれあいの郷発着に延長されました。
ここ数年は利用が減少傾向にあり、御膳松線80系統廃止時には木の本線が紀ノ川大橋を経由し、80系統の廃止区間の一部を通って次郎丸方面に向かうなどの変遷がありましたが、これも定着せず、元の運行形態に戻っていました。
岡崎線は、もともと安原ゆきだったものを信愛短期大学発着に変更する形で2002年4月に誕生。当初は岡崎駅前と信愛短期大学を直結する93系統が運用されるなど精力的な運用が持たれていましたが、年々利用者は減少、日曜休日は運休となっていました。大学関係者の利用も大幅に落ち込んでいることから役目を終えたと判断されたとのことです。
和歌山バス那賀の213系統は、南海電鉄バス時代から長い伝統のある橋本線(南海和歌山市駅-橋本駅前)の系譜に位置づけられます。和歌山線が電化されていない頃や当時の岩出町「住金団地」から住金和歌山製鉄所への通勤需要が活発な頃は毎時3本に加えて急行バスも運転されていたといわれていますが、道路整備や和歌山線の電化等の進展で乗客は減少の一途をたどり、那賀営業所以東の廃止、八軒家以東の廃止、と段階的に路線が短くなっていました。
あさって22日のダイヤ改正からは土曜日のみの運行に縮小されることになっていますが、これは3月末の廃止を前提とし、人員不足等の事情で緊急的に平日の運用を削減せざるを得なかったものとみられます。
いずれの路線も、昨年3月31日付けで廃止の前提で協議が進められていたのですが、暫定的に1年間の延長措置がとられ、地元との協議が進められていました。
しかし利用が伸びる見込みがなく、交通事業者側の深刻な人手不足のほか、いわゆる働き方改革関連で時間外業務への制約が課せられたことなどが追い打ちをかける格好になった模様です。
木の本地区、有本地区では、代替輸送手段として地域バス導入の議論が進められており、和歌山市が先日発表した新年度予算では、地域バス運行経費を大幅に増額しています。今後、協議が加速するものとみられます。
【18:30追記】現在のところ、同社ウェブサイトには記載がありませんが、バス停への掲示が始まっていることから、当ブログでもご紹介いたしました。
●和歌山バス
木の本線 76系統 南海和歌山市駅-次郎丸-木の本-ふれあいの郷
岡崎線 91・92・96系統 JR和歌山駅東口-鳴神住宅前-岡崎-信愛短期大学(96系統は南海和歌山市駅発着)
●和歌山バス那賀
那賀線 213系統 南海和歌山市駅-八軒家
和歌山バスの木の本線は南海和歌山市駅と木の本を結ぶ路線として開設され、和歌山市が「ふれあいの郷」を開業した際に一部の便を延長。その後全便がふれあいの郷発着に延長されました。
ここ数年は利用が減少傾向にあり、御膳松線80系統廃止時には木の本線が紀ノ川大橋を経由し、80系統の廃止区間の一部を通って次郎丸方面に向かうなどの変遷がありましたが、これも定着せず、元の運行形態に戻っていました。
岡崎線は、もともと安原ゆきだったものを信愛短期大学発着に変更する形で2002年4月に誕生。当初は岡崎駅前と信愛短期大学を直結する93系統が運用されるなど精力的な運用が持たれていましたが、年々利用者は減少、日曜休日は運休となっていました。大学関係者の利用も大幅に落ち込んでいることから役目を終えたと判断されたとのことです。
和歌山バス那賀の213系統は、南海電鉄バス時代から長い伝統のある橋本線(南海和歌山市駅-橋本駅前)の系譜に位置づけられます。和歌山線が電化されていない頃や当時の岩出町「住金団地」から住金和歌山製鉄所への通勤需要が活発な頃は毎時3本に加えて急行バスも運転されていたといわれていますが、道路整備や和歌山線の電化等の進展で乗客は減少の一途をたどり、那賀営業所以東の廃止、八軒家以東の廃止、と段階的に路線が短くなっていました。
あさって22日のダイヤ改正からは土曜日のみの運行に縮小されることになっていますが、これは3月末の廃止を前提とし、人員不足等の事情で緊急的に平日の運用を削減せざるを得なかったものとみられます。
いずれの路線も、昨年3月31日付けで廃止の前提で協議が進められていたのですが、暫定的に1年間の延長措置がとられ、地元との協議が進められていました。
しかし利用が伸びる見込みがなく、交通事業者側の深刻な人手不足のほか、いわゆる働き方改革関連で時間外業務への制約が課せられたことなどが追い打ちをかける格好になった模様です。
木の本地区、有本地区では、代替輸送手段として地域バス導入の議論が進められており、和歌山市が先日発表した新年度予算では、地域バス運行経費を大幅に増額しています。今後、協議が加速するものとみられます。
【18:30追記】現在のところ、同社ウェブサイトには記載がありませんが、バス停への掲示が始まっていることから、当ブログでもご紹介いたしました。
Posted by わかやま小町 at 17:28│Comments(1)
│和歌山交通ニュース
この記事へのコメント
和歌山バス那賀の那賀線の那賀営業所前~岩出が3月27日限りで廃止すると和歌山バス那賀のホームページに記載してました。
Posted by やっちゃん at 2020年02月28日 20:39
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