2024年02月23日

和歌山バス路線廃止問題その後、など

和歌山バスがかねてから廃止を予定していた3路線について、改めて2024年9月末で廃止する意向を昨年末に改めて発表しました。
これに対して和歌山市は、新年度予算で3路線に加え坂田線を加えた4路線に対して運行支援の資金拠出を行うことを表明、去就が注目されています。

一方、2月2日に「和歌山市地域公共交通会議」が開催されまして、ここでもこの議論があったようです。管理人はこの会議の委員を仰せつかっているのですが、先約の仕事があり参加できず、昨日、議論の概要をお知らせいただきました。

和歌山市は1月に、廃止予定とされた雑賀崎循環、鳴神、六十谷線の沿線自治会とも協議をおこなったうえで、2月議会に提案する新年度予算に、4路線の運行支援補助金を計上した経過となっています。
和歌山バス側は、昨年10月から和歌山市の支援を受けて3路線の運行を継続していますが、昨年末の時点では、2024年4月以降の運行支援スキームが確定していなかったこともあり、昨年末の改めての廃止表明に至ったとのことです。今回和歌山市が2月議会に提案した新年度予算の採否は3月下旬に議決されるため、まだ未確定ですが、補助金が認められた場合は、再び運行継続に向けた取り組みを進めるとのこと。
地域側も、赤字を減らすために、具体的な数値目標を示して、住民に対して乗車を促していく方針を示しており、うまく歯車がかみ合うことを願うばかりです。

なお、現時点で廃止が検討されていたのは
 雑賀崎循環線の長路-雑賀崎-大道町
 六十谷線の梶取-平井、園部-川永団地
 鳴神線の吉田-JR和歌山駅東口-紀伊風土記の丘
・・・で、雑賀崎循環では、和歌公園を含む区間、水軒口-和歌山工業高校前-西浜などは対象外。仮に廃止になった場合は代替路線の計画もあったようです。


もう1つ、地域バスについては来年度も既存3路線とデマンドタクシー1路線は4月1日以降も運行継続となります。2月2日に新年度の事業計画について提案がありました。
紀三井寺団地線については、琴の浦リハビリテーションセンターへの通院需要が一定数あることから、オークワ紀三井寺店から琴の浦リハビリテーションセンター間の延伸が実施されます(オークワ-琴の浦のみの利用は既存バス路線と重複することから不可)。また片道1本を削減し、1日5往復運転になります。また一部バス停の名称が変更となります。
加太地区のデマンドタクシーについては利用者ニーズに沿って一部ダイヤの変更と、バス停の移設・名称変更が実施されます。


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Posted by わかやま小町 at 10:20│Comments(0)和歌山交通ニュース
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