2023年09月04日

9月の話題

■和歌山市地域バス、2路線が新規開設へ

昨年度、和歌山市地域バスは6つの地区で行われた実証運行の結果、本格運行の基準を満たすと判断された有功(いさお)線、木本・西脇線の2路線について、和歌山市は今年11月にも本格運行を開始する方針を明らかにしました。

有功線は11人乗りのワゴン車を使ってJR六十谷駅・オークワ六十谷店と有功地区の山あいにあるニュータウンを1日6往復します。
木本・西脇線は9人乗りのワゴン車を使って木ノ本ニュータウンから商業施設、労災病院、八幡前駅前を経由して八幡台方面を結ぶU字型の路線となり、こちらも1日6往復します。

8月下旬に開かれた地域公共交通会議の結果を受けて、現在許認可申請が行われており、11月からの運行開始を目指すことになっており、これで地域バスとしては市内3路線となります。

なお、昨年度の実証運行で好調な実績を挙げながらも、主要目的地のスーパーマーケットの閉店に伴い本格運行開始が保留となっていた川永地区については、スーパーの事業者が入れ替わって再オープンすることがほぼ確定したことから改めて実証運行を行う方針です。


■和歌山電鐵 うめ星電車は長期離脱中

和歌山電鐵はお盆過ぎに伊太祈曽-大池遊園間で多数の落雷を受け、電車や踏切制御装置などが故障し、2日間にわたって、伊太祈曽-貴志間の運転を取りやめました。

山東駅停車中に落雷を受けたとみられる「うめ星電車」は機器に損傷を受け自走できない状態となっているようです。修理に必要な部品の調達に時間がかかることから9月4日現在では復旧時期は未定で、運行カレンダーを見る限り、少なくとも9月18日までは運転できない状態が続くとみられています。
うめ星電車と同型の車両は南海電鉄に数編成残るだけで、もし、うめ星電車専用の部品の交換が必要となれば相当な時間がかかると思われます。他の南海の車両とも共有可能な部品であればいいのですが・・・。


■和歌山バス 一部路線の廃止は撤回か

新型コロナウイルス感染症の影響で8月上旬から一部の便の運休が実施されていましたが、運転士の方が復帰されたことから通常ダイヤに戻っています。

なお、6月の市議会補正予算に、雑賀崎循環線、六十谷線、鳴神線の3路線の運行を継続するための支援補助金が計上されたとお伝えしておりました(http://komachi.ikora.tv/c3144.html)が、当方が確認した資料には栄谷線については言及がなく、廃止の可能性が高いと記事のなかでも触れていますが、今日現在でも公式サイトで廃止についての言及がなく、当面は存続の方向になったものとみられます。

数日前に、燃料代高騰を伝える新聞記事では、和歌山バスの担当者の話として「運賃は従来通り維持したい」と現状維持を進めたい旨の発言が記載されているなど、できるだけ現状を維持したいという思惑が伝わってきます。なお、補助金支給に際して付せられている「運行ダイヤの見直し、利用促進に取り組むことなど」という条件がどのようなものなのかは現段階では明らかにはなっていません。
 

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Posted by わかやま小町 at 20:52│Comments(0)和歌山交通ニュース
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