2024年11月20日

和歌山県、公共交通機関等資料集を公表

和歌山県総合交通政策課は今日、昨年度の県内公共交通機関等資料集をウェブサイトで公表しました。
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/020500/book_d/fil/R5siryou.pdf (約3.7MB)

毎回このブログでとりまとめている、和歌山都市圏の路線バスの乗車密度を更新しました。
https://ocean547.net/wap/pdf/20241120.pdf


鉄道の利用者数は2022年度と比較し、
JR阪和線・・・増加
JR和歌山線・・・減少
JRきのくに線・・・増加
南海線・・・増加
和歌山電鐵・・・増加
となっています。

路線バスの利用者数は2022年度と比較し、6.8%の増加となっていますが、ピークの1971年度比で13.9%にとどまっており、下げ止まりの傾向が続いています。

今後もこの情報は継続して追跡していきます。
   
Posted by わかやま小町 at 19:28Comments(0)和歌山交通ニュース

2024年10月29日

きのくに線白浜以南、輸送密度18%増、ほか

JR西日本は今日、輸送密度(1日1kmあたり利用者数)2,000人未満の路線の昨年度の営業実績を公開しました。
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/241029_press_senkubetsukeieizyoukyou.pdf

和歌山県内ではきのくに線の白浜-新宮間が該当するのですが、2023年度のこの区間の輸送密度は935人、赤字額は29.3億円であることが明らかになっています。この区間は距離が長く維持管理経費が他の路線に比べて多いことから赤字額は今回発表のあった区間の中では2番目に多くなっています(1番目は山陰本線出雲市-益田間の赤字額30.8億円でこちらも距離が長いことなどが影響しているとみられます)。
一方で輸送密度は昨年よりも約18%の増加となっています。インバウンドの増加に加え、「サイクルトレイン」「くろしおサイクル」などの取り組みの効果が表れているのではないかとみられます。


次に、同じくJR西日本は通学定期券について、12月1日以降は初回購入時のみ、卒業予定年月がわかる通学証明書が必要になりますが、在学中の更新時は通学証明書を不要とする措置を始めると発表しました。みどりの券売機などで更新ができることから利便性の向上が期待できます。
なお、他社との連絡定期も対応することから、和歌山電鐵の定期券も対象になるのではないかとみられます。


明光バスからは、来年2月もしくは3月からICOCAをはじめとしたいわゆる10カードへの対応を始めると発表しました。
利用可能になるのは高速バスと快速熊野古道号を除く一般路線バス。10カード対応とはしていますが、ICOCAについては明光バスのフリー乗車券の機能を追加できるようになるとのことで、JRとの連絡を考慮してICOCAをメインに打ち出しているようです。


そして11月3日(日・文化の日)貴志川線祭りです。空模様が気になりますが少雨結構です。
貴志川線の永続を応援するイベントです。自家用車の駐車場は一切ありません。電車でお越しくださいね。


  
Posted by わかやま小町 at 22:30Comments(0)和歌山交通ニュース

2024年10月23日

和歌山市地域バス、11月から川永・紀伊地区で本格運行開始!

和歌山市は昨日22日、和歌山市地域バスとしては4路線目となる、川永・紀伊地区での本格運行を11月1日より開始することを発表しました。

2022年度に実証運行がおこなわれ、本格運行に値する水準の乗車がありましたが、最も多くの利用者があった大型スーパーが2023年春に閉店したことから、テナントが入れ替わり再オープンした2023年度に改めて実証運行をおこないました。その結果、やはり本格運行の条件を満たす乗車水準となったことから今回の本格運行に至ったものです。

JR紀伊駅と、弘西、永穂、神波と国道24号線と粉河加太線に挟まれた住宅街を通行し、カインズ・mandaiが終点となります。9時台から17時台まで6往復の運行で、運休は年始3日間だけ。運行は和歌山バス那賀が担当します。実証運行時と異なるのは紀伊駅の乗降場所が駅前広場になったこと。和歌山バス那賀が担当することから調整が容易だったものと思われます。

この区間は、大型スーパー開店に合わせて和歌山バス那賀が路線バスを開設し、運行を続けていましたが乗客数が低迷。利用者向けのクーポン券を渡す試みもあったと記憶していますが、乗客は上向かず、廃線となってしまいました。今回の地域バスは路線バスでは入れなかった狭い道路に入ることができるため、高齢化が進む地域にとってはありがたい交通手段になるのではないかと思われます。

一方で、南海和歌山市駅と紀伊駅・川永団地を結ぶ和歌山バス六十谷線は廃止の議論が出てきています。和歌山市が補助金を支出することでとりあえず廃止は先送りになっていますが、地域バスとの兼ね合いを考えると予断は許さない状況といえるかもしれません。

記者発表PDFはこちらから。
https://www.city.wakayama.wakayama.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/057/677/20241022-2.pdf  
Posted by わかやま小町 at 18:05Comments(0)和歌山交通ニュース

2024年09月24日

たま駅長たちのつぶやきカレンダー2025 販売開始

わかやま電鉄からリリースをいただきました。

毎年恒例の「たま駅長たちのつぶやきカレンダー」の2025年度版が発売されることになりました。「固有名詞のネコカレンダーとしては国内最長の販売実績」なのだそうです。明日25日に報道機関向けの発表会が開催されます。

たま、ニタマ、SUNたまたま、よんたま、ミューの両備グループの看板ネコ5頭が登場。税込み1,650円、2000冊限定となります。

また、今年は初めての「乗って会いに来てねニャンペーン」を実施。10月1日から14日までの2週間にわか電オンラインショップでカレンダーを購入された方から5組10名に貴志川線1日乗車券がプレゼントされます。

さらに、カレンダーのほかにも、今治タオル、キューブパズル、アクリルキーホルダーが9月末から順次新グッズとして追加されます。

今回の写真はどんな姿なのか、乞うご期待!  
Posted by わかやま小町 at 19:00Comments(0)和歌山交通ニュース

2024年09月18日

JR西日本、和歌山線でもサイクルトレイン実証実験実施へ

JR西日本はきのくに線でサイクルトレイン事業を実施していますが、来月より和歌山線でもサービスを開始することを発表しました。

和歌山線へサービス拡充!
「わかやま線サイクルトレインプラス」実証実験スタート
https://www.westjr.co.jp/press/article/2024/09/page_26103.html

まずは実証実験ということで、10月6日以降の日曜・祝日限定で、完全予約制となります。
このほかの条件として、利用可能区間は和歌山-五条間で、乗降可能な駅は和歌山、岩出、粉河、橋本、五条の5駅、1本の列車につき3台まで。また朝時間帯の和歌山着便、夕時間帯の和歌山発便の一部は対象外。

予約はこちらから。
https://www.jr-odekake.net/railroad/kuroshio/cycletrain/

そういえば沿線自治体などで構成する「和歌山線活性化検討委員会」の新キャラクターにも自転車に乗っている人物がいましたね。この伏線だったのかも。
https://www.westjr.co.jp/press/article/2023/10/page_23651.html

これで、和歌山県内のJR線のほとんどで自転車持ち込みが可能になります。列車と自転車を乗り継ぎながら自在に旅が楽しめそうです。  
Posted by わかやま小町 at 20:26Comments(0)和歌山交通ニュース