2024年11月29日

紀の川市、AIを活用したデマンド乗り合いバスの運行を開始へ

紀の川市は、12月号の市広報紙で、2025年1月からAIを活用したデマンド型乗り合いバス「のりのりバス」の運行を開始することを発表しました。

紀の川市地域公共交通活性化再生協議会のウェブサイトにて11月8日に開催された会議の資料が掲載されています。
https://www.city.kinokawa.lg.jp/koutsuseisaku/kotsu-kyogikai.html

これから利用登録を受け付けるとのことですが、地元住民以外の観光客なども事前にLINE等で利用登録をすれば利用が可能となります。
LINEによる利用登録については後日紀の川市交通政策課のウェブサイトで紹介されることになっています。
https://www.city.kinokawa.lg.jp/koutsuseisaku/2024-1119-drt070108.html

紀の川北岸のエリア内に331カ所の乗車ポイントを設定し、事前に利用登録をした市民が乗車予約をLINEやユーザーアプリでおこなうと近接した時間帯・場所からの乗車をまとめるなどして最適なルートをAIが策定。それにしたがって実際に車両が運行されるという仕組みです。

2025年1月8日から、紀の川の北岸の西部を有交紀北、東部を和歌山バス那賀が担当し、双方が重なる粉河駅近辺は両社が利用できるようになります。車両は両社に10人乗りのワゴン車が導入され、8時半から16時半までが運行時間となります(日中1時間休憩時間あり)。
運賃は300円(小・中学生、障害者およびその介助者200円、小学生未満無料)で、現金かpaypayで支払うことができます。

なお、2026年からは紀の川南岸地域での運行が計画されています。

なおこのデマンドバスの運行により、既存の巡回バスがどうなるかについては現時点では言及はありませんが、巡回バスの利用水準についてはルートごとに大きな差があり、財政的な課題が発生している模様で、一定の乗客が見込めるところは巡回バスで、それ以外は「のりのりバス」に集約されていく方向ではないかと思われます。

AIを活用したデマンドバスは白浜町で実証運行が実施されていますが、紀北地区では初めての試みで、その効果が注目されます。
 

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Posted by わかやま小町 at 21:50│Comments(0)和歌山交通ニュース
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