2010年12月18日

JR西日本、3月12日ダイヤ「大」改正 ほか

JR西日本は12月17日、来年3月12日のダイヤ改正の概要を発表しました。
特に阪和線は25年ぶりの抜本的な「白紙改正」となります。

◆阪和線
 関空・紀州路快速に従来の223系電車に加えて新型車両225系を投入し、概ね10~15時台は毎時3本から毎時4本に増便。また日中は、紀州路快速が日根野~和歌山間各駅停車となり、普通列車は運転を取りやめます。したがって、和歌山駅には日中スカイブルーの103系電車は姿をみせなくなります。なお、日根野~和歌山間は現行より5~6分程度所要時間が延びますが、増便の利便性と「トレードオフ」になるでしょうか。
 このほか、日中の阪和線は、天王寺-関西空港・和歌山間の関空・紀州路快速が毎時4本、天王寺-日根野間の区間快速が毎時4本、天王寺-鳳間の普通が毎時4本、関空特急ときのくに特急が毎時1本ずつの体制になります。本数だけみると減便が目立ちますが、そのぶん等間隔のわかりやすいダイヤ編成が見込まれるほか、減速運転の解消など速度向上も期待できそうです。

 また、朝夕の「はんわライナー」が廃止になり、快速電車が代替で運転されます。
 大阪環状線は天王寺-西九条間の普通列車が日中毎時6本から4本に減ることから、新たに大正駅に関空・紀州路快速、大和路快速が停車するようになります。

◆きのくに線
 特急列車のうち、上下4本が白浜以南の運転を取りやめます。また和泉砂川・古座・太地に新規に2~4本の特急が停車します。


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 わかやま電鉄はこのほど、2009年度の安全報告書を公表しました。
 このなかで2009年度から着手している昇圧工事について、架線を支える電柱の更新などを進めており、2011年度末の1500V化を目指すとしています。
 なお、現在日前宮・伊太祈曽・甘露寺前に設けられている変電所設備を伊太祈曽に集約することで保守性の向上を目指すこととなっており、今年度中に変電所設備の建設が開始される見込み。また1500V化の際にダイヤ改正をおこないたい考えです。

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Posted by わかやま小町 at 01:23│Comments(1)和歌山交通ニュース
この記事へのコメント
はじめまして。

新ダイヤの最大のポイントは大和路線・阪和線・大阪環状線などの10分単位のサイクル基本から15分サイクル基本へと変更されることで、大阪中心部では全線で15分サイクルに統一されます。また大阪中心部の普通と快速との運転比率が1:1から1:2に変更されます。

このため、実質運転本数は変わらないものの各駅停車のみの停車駅は3分の2へと乗車機会が減少し(阪和線は1970年代当時の水準に戻されることになります)、輸送力過剰となっている区間(鳳~和歌山、王寺~奈良など)の実質運転本数減となるなど、供給過剰と思われていた部分には大胆にメスを入れた改正と言えます。

また阪和線に関しては区間快速・関空紀州路快速の組み合わせにより、日中の鳳以南を走る車両を223・225系4両編成を基本とした組み合わせに統一することができるためトラブルに対して柔軟に対処できるようになることが期待できることや、性能の低い103系の大量淘汰と鳳以南の全列車が120km/h運転できる車両に置き換わることとなり、これにより鳳以南のスピードアップや、運行がスムーズになることが期待できます。天王寺~鳳間は元々制限速度95km/hに抑えられているため、103系を残してもさほど影響がないと判断されたのでしょう。

運転間隔については、きのくに線和歌山~御坊間の30分間隔とも噛み合うようになることから、来年度増備分の225系の登場により運転開始が予想される紀州路快速の半数の御坊直通化の準備を整える意味合いもあるように思います。

大正駅に関しては利用客が比較的多いことから、代償措置として快速が停車することになったようですね。

それと、今回の改正で感じることは、103系王国・JR西日本の終焉がいよいよ近づいてきたなというところです。大和路線は普通の減便や阪和出向分の返却による朝夕の快速の置き換えが可能となるため201系の本数だけでも賄えることになりそうですから、体質改善車を除く103系の多くが今回の改正で姿を消すのではないかと思います。また大阪環状線や阪和線も活躍の場が狭くなることから相当数淘汰されることが予想されます


公式に発表されている鳳駅上り時刻を基準にダイヤを妄想してみました。

特急は現くろしおスジを基準に15分間隔(くろしおx1,はるかx1,臨時スジx2)で引いてみたら、

・紀州路快速は和歌山を特急発車後に出発、日根野まで逃げ切り、
日根野で関空快速併結中に特急退避、天王寺まで逃げ切り
・区間快速は日根野を関空紀州路快速発車後に出発、東岸和田で特急退避、
和泉府中で関空紀州路快速接続、鳳で特急退避、天王寺まで逃げ切り
・普通は時刻が書いていないので推測だが、鳳を区間快速発車後に出発、
杉本町で関空紀州路快速退避、鶴ヶ丘で特急と区間快速の2本退避

これで紀州路快速の和歌山→天王寺が1時間7分。
実所要時間は現状とあまり変わらなさそうです。

また、紀州路快速の日根野-和歌山間各停化による同区間の所要時間についてですが、103各停の所要時間が30分であり、同区間で紀州路快速が各停化されるとはいえ、運行車両が223系/225系にかわるので、103系に各停に比べ、所要時間は若干短縮されるものと思われます。
Posted by ジャジー at 2011年01月01日 01:52
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