2021年07月06日

わか電、コロナ禍で1億円の赤字に 市内交通機関も壊滅的ダメージ

昨年春からの新型コロナ感染症の影響で公共交通機関の利用が大幅に落ち込んでいますが、和歌山電鐵はこのほど、貴志川線の未来をつくる会の会報を通じて、昨年度の決算概況を発表しました。
それによると、2020年度の乗降客数は前年度比3割減び142.2万人に落ち込み、単年度の赤字が1億円に達したとのことです。行政等からの支援、減便などの自助努力を行ってこの数字ですので、如何に昨年度の経営が厳しかったかがわかります。

また、和歌山市交通政策課は、6月下旬に和歌山市に乗り入れている鉄道・バス事業者の乗降客数の概況を発表しています。
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/kurashi/douro_kouen_machi/1007740/1002187.html

いずれも2019年度比で2020年度の乗降客数は
JR阪和線 約22%減
JR和歌山線 約16%減
JRきのくに線 約24%減
南海本線 約29%減
南海和歌山港線 約45%減
南海加太線  約21%減
和歌山電鐵 約25%減(和歌山市内区間のみ)
路線バス合計 約46%減
・・・と極めて厳しい結果となっています。

一般財団法人地域公共交通総合研究所の調査では、地方交通機関の約半数が今年度中に経営維持が困難となる恐れがあるとされており、新型コロナ感染症が地方公共通機関に強烈なダメージを与えていることがうかがえます。
https://ryobi.gr.jp/message/6193/

JR西日本は今月中にも閑散路線での減便の方向性を明らかにするとしているなど、地方交通機関の窮状が日々明らかになっていますが、上記調査からもその一端が伺える結果となっています。

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Posted by わかやま小町 at 21:56│Comments(0)和歌山交通ニュース
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