2019年06月30日

わか電、2018年度決算発表。大幅な減収

和歌山電鐵の2018年度決算が、貴志川線の未来を"つくる"会の会報を通じて発表されました。

昨年度はインバウンドが減少傾向にあったところに、関西空港が被災したことが追い打ちをかける格好になり、外国人の団体利用が前年度比2割減少し、定期外利用全体として前期比4.6%減少。通勤定期も団塊世代のリタイアが進んだことなどから3.3%減少、少子化のなかでも比較的好調を維持してきた通学定期も3.5%減少。全体としては前年度比3.8%減少の208.6万人と、開業以来初めて210万人を下回る結果となりました。

乗客減少による収入減に加えて、台風21号の影響で貴志川線設備も一部被災した関係で修繕費用も予想外にかさみ、最終的には3,500万円と開業以来最大の赤字を記録する結果となってしまいました。

2016年度から、行政からの運営支援は赤字補てんではなく設備更新に目的を変えているため、この赤字額はすべて電鉄がかぶることになり、累積損失が膨らむことになります。

なお、運行の安全確保上欠かせない、老朽化した設備の更新については行政補助をうまく活用しながら進められています。今年度は枕木の交換などが計画されているそうです(貴志川線運営委員会での報告内容より)。

阪和道和歌山南スマートICの開通に合わせてバイパスが開通するなど利便性が向上しており、貴志川線を取り巻く環境は年々厳しさを増していますが、現場は限られた人員のなかで最大限の取り組みを進めています。
ヤマト運輸との貨客混載事業の再開に続いて、貨客混載エリアの拡大も模索中。また、来年度リニューアル開業予定の和歌山市「四季の郷公園」の運営コンソーシアムに和歌山電鐵も名前を連ねているなど、収益向上に向けた取り組みも模索されています。

まずは収支均衡を目指して、和歌山電鐵と沿線各団体の努力は続きます。

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