2016年05月26日

わかやま電鉄2015年度乗車人員230万人突破!だがしかし。

わかやま電鉄の和歌山駅ホームにある「チャレンジ250万人」の看板にて、昨年4月から今年3月までの乗車人員が232万人であることが掲示されているのを確認しました。2006年のわかやま電鉄への運営移管後は初めての230万人台到達となります。
沿線人口は減少傾向で、定期券の売上は漸減傾向が続いていますが、乗車人数が正確に確認できる外国人ツアー客だけでも年間約5万人と、全体の2%を超える水準になったほか、少子化にもかかわらず通学定期の売上が前年比超えが続いていることが主な要因と見られています。

ただ、5月20日のエントリー(http://komachi.ikora.tv/e1206964.html)でも触れましたが、この乗車人員には、運賃改定前の駆け込み需要による収入増も加味されていることから、2016年度は前年比ではマイナスからのスタートになるのが決定的であること、ツアー利用が概ね一巡し落ち着いてきたこと(大阪などでの爆買いなども落ち着いてきていると報道されていますね)など、沿線を取り巻く環境は決して楽観視できるものではありません。
※ とはいえ、管理人が先日利用した際は乗客の半分が個人利用とみられる外国人観光客で、未だ外国での人気はあまり衰えていないことがうかがえます。

2016年度からの新しい行政からの支援の仕組みが、上限付きの赤字欠損補助から、上限付きの設備等の修繕・更新等の支援に切り替わりました。これは国土交通省が設けている既存の支援制度に沿った形となっています。これがわかやま電鉄の経営にどう影響するかはまだ未知数ではありますが、補助金を活用して増加した分の固定資産については減価償却を事実上省略できる「圧縮記帳」と呼ばれる会計が適用できるそうですので、経常費用の増加は幾分抑えられそうです。

今後も動向を注視しつつ、当ブログでも積極的な情報発信を続け、少しでも応援させていただきます。

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Posted by わかやま小町 at 00:47│Comments(0)和歌山交通ニュース
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