2015年04月28日

くろしおに289系車両導入正式発表

JR西日本は今日、これまで「くろしお」に充当されていた381系車両(旧「スーパーくろしお」編成)に替わり、3月のダイヤ改正まで名古屋と北陸方面を結んでいた特急「しらさぎ」で活躍していた683系車両を改造のうえ、289系として投入することを発表しました。
http://www.westjr.co.jp/press/article/2015/04/page_7100.html

くろしおに289系車両導入正式発表
こちらが今回「くろしお」への投入が決まった683系。写真は「サンダーバード」として使われていた編成。

381系車両は国鉄初の「振り子電車」として、紀勢本線「くろしお」・伯備線「やくも」・中央本線「しなの」に導入され、車体に遠心力がかかる曲線部分で車体を傾斜させることで速度向上を達成するなどの成果を挙げました。しかし、曲線部分で自然に車体が傾く「自然振り子」方式で、乗り物酔いすることがあるなど、乗り心地には課題を残し、その後は、線路データを車両にインプットしておき、曲線の手前から徐々に車体を傾斜させる「制御つき振り子」方式が振り子車両の主流となりました。

くろしおに289系車両導入正式発表
今回、近畿地区から引退する381系です

「やくも」は客室内の大幅なグレードアップを実施。「しなの」は制御つき振り子の新型車両383系に全車置き換え、「くろしお」は一部車両を制御つき振り子の283系(旧「オーシャンアロー」編成)に置き換えましたが、その後のくろしお用新型車両は振り子ではない287系となっていました。
くろしおに289系車両導入正式発表
くろしおに289系車両導入正式発表
左は旧オーシャンアロー編成の283系、右は新型くろしおや北近畿地区にも投入されている287系


今回、「しらさぎ」に充当されていた683系車両が余剰となったことからこれを改造し、289系として、「くろしお」のほか、「こうのとり」など北近畿地区にも投入することが明らかになり、これで近畿地区から381系車両が姿を消すことになりました。
まだ導入時期は明らかになっていませんが、3月ダイヤ改正時のリリースでは「今夏を目処に」とされていたことから、紀の国わかやま国体・大会が開催される9月までの導入を目指すものとみられます。


※ 一般にJR電車の形式を表す3桁の数字の百の位は、1~3が直流電化を走行できる電車、4~6が直流・交流両対応の電車、7・8が交流電化を走行できる電車を示します。しらさぎやサンダーバードなど北陸への特急電車は京阪神・東海地区の直流区間、北陸地区の交流区間の両方を走行することから683系を名乗っていますが、今回289系になるということで、(交流対応機器を撤去のうえ?)直流区間専用車になるのではないかと思われます。

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Posted by わかやま小町 at 21:30│Comments(0)和歌山交通ニュース
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