2014年04月29日

わか電、13年度乗客数約230万人へ到達(特殊要因あり)

今日、わかやま電鉄のウルトラ駅長たまの誕生日お祝いの式典がありました。
同時にわか電さんから、2013年度の旅客運輸実績の速報値が発表されました(正式な数字は5月半ばに明らかになるものと思われます)。

年間乗車人員は229.8万人で前年比106.1%、13.2万人の増加。これはわかやま電鉄に転換して以来最高の輸送人員となろうかと思います。
わかやま電鉄では、主因として海外ツアー客が前年比250%以上という驚異的な伸びを示したこと、企画乗車券「あと4回きっぷ」発売などが功を奏したものと分析しています。
なお、3月は消費税率引き上げに伴う定期券販売の駆け込み需要がみられ、通勤定期で前年比121%、通学定期にいたってはは前年比210%という驚異的な数字を出しています。定期券売上も乗車人員の算定に加わっていますので、年度明け4月の運輸収入の落ち込みは避けられそうになく、厳しい運営には代わりはありません。

改めておさらいしますが、わか電の運営スキームは、2006年4月から2016年3月までの10年間、和歌山市と紀の川市が合わせて年間8200万円を上限に欠損補助をおこなうこと、和歌山県が2.4億円拠出して変電設備の更新をおこなうこと、などによって構築されています。後者は架線電圧1500V昇圧時に実施されていますが、わか電の運営自体は年間単独では赤字のままとなっています。2016年度以降の運営スキームは検討が既に行われていますが、具体的な案はまだ出てきていません。
単独黒字を達成するには輸送人員が年間250万人への到達が第一条件と試算されており、2013年度よりさらに1割増が求められます。消費税率引き上げによる駆け込み需要という特殊要因があったことを考えると実質的には2013年度より1割を大きく超える乗客増を達成しないと年間250万人には到達できないものと思われます。

今日からウルトラ駅長版のクリアファイルが発売に、また先日からは新版のあと4回きっぷが発売になるなど、様々な形で誘客に取り組んでいます。和歌山市・紀の川市民だけではなくみんなで応援したいですね。


ちなみに、この4月から貴志川線の駅に数字が振られ、旅客向け案内などに使われ始めました。いわゆる駅ナンバリングで、和歌山が01、田中口が02・・・と続き、貴志が14、となっています。また運賃表におとな運賃、こども運賃の適用範囲が明記されるなど、意外に他者ではあまりみかけない配慮もなされるようになっています。

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Posted by わかやま小町 at 23:11│Comments(0)和歌山交通ニュース
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