2011年01月31日

こんなに違う!交通手段

◆CO2排出量は?
 「2009年版運輸・交通と環境」(交通エコロジー・モビリティ財団発行)等から、1人を1km運ぶのに排出される二酸化炭素量(g)は以下の通りとされています。

徒 歩 0
自転車 0
鉄 道 19
バ ス 51
自動車 168

 鉄道は自動車の約1/9、バスは自動車の約1/3。温室効果ガスのひとつとされる二酸化炭素の排出量を考えると、バスや鉄道は自動車よりも優位であることが裏付けられています。もちろん、徒歩や自転車は燃料を使いませんからそれ自体から二酸化炭素は出されることはありません。


◆カロリー消費量は?

 各種研究論文では、同じ距離を自動車と電車・バスで通勤した場合、消費カロリーは電車・バス通勤が自動車通勤の約2倍とされています。
 状況によっても異なるでしょうが、座ったまま移動する自動車と、移動を伴い、時には立ったまま移動する電車・バスのほうが消費カロリーは高いようです。
 ちなみに、1時間の自動車通勤をする消費カロリーは、サイクリングに換算すると1/4の時間で消費されるだそうです(日本人の栄養所要量から算定した枚方市資料より)。


◆では具体例で見ると?
 たとえば、JR和歌山駅から和歌山市役所まで約2kmあります。この区間について、交通手段で比較しましょう。

◇CO2排出量(g-km)
 徒歩・自転車 0
 バス 102
 自動車 336

◇カロリー消費量(kcal)
 徒歩 102(所要30分と仮定)
 自転車 64(所要15分と仮定)
 バス 29
 自動車 13

◇料金
 徒歩・自転車 0
 バス 片道220円
 自動車 片道17円(燃費15km/l、130円/lの場合)

 これだけみると、自動車は安いようにみえますが、ここには目的地の駐車場代、自動車の購入代金や維持管理コストなどは一切含まれていません。総額200万円の自動車を10年使用したとした場合、運転しなくても1年あたり20万円、1日あたり547円の計算です。維持管理経費は別にかかります。それを考えるとどうでしょう・・・?

 つまり、自動車だけにたよると、とても高コストな生活を余儀なくされていることになります。ドアtoドアの利便性も大切ですが、時と場合によっては電車・バス、徒歩・自転車などを組み合わせて、健康にも環境にもお財布にもやさしい生活を考えるのも一手かもしれません。

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Posted by わかやま小町 at 00:00│Comments(0)その他の情報
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