2019年03月26日

和歌山バス、バスロケ導入…だけじゃなかった!

昨日お伝えしましたが、和歌山バスのバスロケーションシステムについて、4月1日から本格運用開始というプレスリリースがありました。
http://www.wakayamabus.co.jp/news/buslocation_system/

バス停に掲出されている時刻表にある2次元コードを読み取ると、そのバス停に向かっているバスの運行状況がリアルタイムで把握できます。4月1日からはスマートフォン向け専用アプリも提供されることになっています。

また、JR和歌山駅構内の和歌山バス営業窓口、和歌山マリーナシティ黒潮市場内、県立医科大学附属病院、準備が整い次第ですが日赤和歌山医療センターにも大型ディスプレイ(デジタルサイネージ)が設置され、バスの接近情報が表示されるようになります。

今回のバスロケ導入にあたっては国・和歌山県・和歌山市の補助金が活用されていますが、公共交通機関の情報発信に関する世界的なフォーマット「GTFS」を拡張した国土交通省制定のフォーマットが近畿の交通事業者で始めて活用されるといいます。オープンデータとしてダイヤ情報が公開されることから、岡山市内ではGoogleマップと連動したバス運行情報の発信がおこなわれています。今回の和歌山バスのシステムは両備グループが開発していることから、岡山のような拡張利用も期待できそうです。

管理人は日曜、月曜、火曜と3日連続でバスを利用する際に、試験公開中のバスロケを活用しましたが、リアルタイムで運行情報が変化していくことを実感しましたし、正確性も相当担保されていると感じました。なかなか使えそうですよ。


●ICカードについて
昨日からひょんなきっかけでTwitterなどで和歌山バスのICカード導入について言及する書き込みが多く見られています。
まだ和歌山バスがICカードシステムを導入すると決めたわけではありませんが、和歌山県・和歌山市・岩出市・紀の川市が、和歌山バス・和歌山バス那賀を念頭に、ICカードシステム導入を支援する事業を予算化しています。

(参考:和歌山市2019年度新政策予算資料、PDF・9.6MB、19ページ目に記載があります)
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/001/175/kaiken20190212-1.pdf

こちらに関西エアポートなどが訪日外国人向けに販売しているICOCAベースの「KANSAI ONE PASS」の利用促進が謳われているほか、高齢者の外出支援事業として和歌山市が実施する「元気70パス」等の和歌山市独自の福祉カードのIC化も示唆されていることから、(1)他社システムをそのまま流用しない自社カードの発行、(2)ICOCAやPiTaPa等、いわゆる10カードといわれる交通系ICカードの相互利用にも対応、というシステムが想定されます。

ただ、まだ予算が決まった段階で、利用開始は来年4月が予定されていること、和歌山バス・和歌山バス那賀が正式にIC導入を決定したわけではないようですので、どのようなICカード・サービスになるかは今後の検討を待ちたいです。個人的には既存のバスカードのように、1割程度のプレミアがつくようなサービスがほしいですけれども…


ちなみに、和歌山バス・和歌山バス那賀がスルッとKANSAIに参入したのは関西の地方交通事業者のなかでは比較的早い方でした。それまで「和歌山シャトル」でしか使えなかった磁気式バスカードが、行政の支援を得て一般路線全線で使えるようになったタイミングと重なった幸運もありました。
今回のバスロケ対応についても、行政からの支援事業のタイミングと重なり、関西初のGTFS対応事業者になったのもなにか不思議なめぐり合わせかもしれませんね。  
Posted by わかやま小町 at 22:02Comments(0)和歌山交通ニュース

2019年03月25日

和歌山バス 4月1日新ダイヤ発表

和歌山バス・和歌山バス那賀は今日、4月1日付のダイヤ改正の全ダイヤの公開をはじめました。

改正概要はこちら
http://www.wakayamabus.co.jp/news/kaisei20190401/

主な改正内容は以下のとおりです。

●JR和歌山駅発の増便
 平日7時台の25系統和歌浦口ゆきと27系統急行県庁前ゆきが1本ずつ増発、10時台に79系統「和大ライナー」が1本増発(大学休講日を除く)。また、平日21時台以降の0系統南海和歌山市駅ゆきが2本増発となり、1時間弱終発が繰り下げとなります。

●系統の延伸
 朝と夜に運行されている55系統(和歌浦口-塩屋-JR和歌山駅)を南海和歌山市駅発着に延伸。

●系統置き換え
 平日1本だけの70系統(和歌山大学→延時→南海和歌山市駅)、2本だけの77系統(和歌山大学→次郎丸→南海和歌山市駅)がそれぞれ273系統(和歌山大学→次郎丸→南海和歌山市駅→JR和歌山駅)に。土休日に1本だけ残されていた32系統(長路→雑賀崎→南海和歌山市駅)と43系統(マリーナシティ→新手平→JR和歌山駅)が、30系統(JR和歌山駅→西浜→雑賀崎→南海和歌山市駅)、42系統(マリーナシティ→新手平→JR和歌山駅→南海和歌山市駅)に置き換わります。
 既存の系統に置き換わることで利便性の向上と運行の効率化を両立させるようです。

●和歌山バス那賀
 紀伊駅を発着する紀伊粉河線では、朝夕のラッシュ時に一部増発、平日夕方の紀伊駅方面ゆきの運転間隔の平準化などが行われます。

●その他
 76系統(南海和歌山市駅→次郎丸→ふれあいの郷)は毎日4往復に統一。

●路線廃止
 和歌山バスの22系統(JR和歌山駅-公園前-マリーナシティ)、176系統(和歌山大学前駅-木の本-ふれあいの郷)、和歌山バス那賀の211系統(南海和歌山市駅-那賀営業所前)、43系統(F.B.T-紀伊駅前-公立那賀病院)が路線廃止となります。

●バスロケーションシステム
 掲出が始まっている新しい時刻表には二次元コードが表示されていますが、バスロケーションシステムの運用が4月から始まります。URLは https://loc.bus-vision.jp/wakayama/view/searchStop.html で、乗車バス停・降車バス停を入力すると、乗車バス停に向かっているバスの運行状況が表示されます。
 また「方面指定」では、各系統ごとの運行状況が把握できます。
 少々マニアックな機能として、車両ごとの運行場所の把握ができる「車両指定」があります。お目当てのナンバーのバスがどこにいるかを把握することができます。バスを撮影する…ときは使えると思いますが、ほかに使うシーンはありますでしょうか…?  
Posted by わかやま小町 at 20:16Comments(0)和歌山交通ニュース

2019年03月22日

今年も実施!貴志川線でたけのこ掘り/和歌山バス新ダイヤ

◆貴志川線でたけのこ掘り
毎年恒例の貴志川線でたけのこ掘り、今年は4月6日土曜日と14日日曜日に開催が決まり、現在ウェブサイトで申し込みを受付けています。
会場は和歌山市四季の郷公園ネイチャーセンターで、両日とも12:20に伊太祈曽駅集合。徒歩で四季の郷公園に向かい、13時からたけのこ掘り開始。

・参加資格 当日貴志川線で来場できる人
・参加費 中学生以上1,000円(伊太祈曽駅までの交通費は別途必要)で、乗車券引換券500円分がついてきます
・定員 各日120名

わかやま電鉄のウェブサイトから申込ください。4月1日まで受け付け、応募多数の場合は抽選となります。
毎年大人気のたけのこ掘り。ぜひこの機会に。


◆和歌山バス新ダイヤ、間もなく
和歌山バスの新ダイヤのバス停への掲出が始まっています。
今回のダイヤ改正では、既報の22系統・176系統の廃止のほか、55系統(JR和歌山駅-雄松町-塩屋-和歌浦口)が南海和歌山市駅発着に延伸となります。また、32系統(長路→雑賀崎→南海和歌山市駅)・77系統(南海和歌山市駅-次郎丸-和歌山大学)が休止、72系統(和歌山大学→延時→JR和歌山駅)が復活、といった変化もあります。

和歌山市内線などは大きな変化はありませんが、JR和歌山駅発でみますと、3番乗り場からの南海和歌山市駅ゆきの平日ダイヤで、終発が22時台に大幅に繰り下がっているのを確認しました。一部で大きな変化がありそうです。
間もなくウェブサイトでの新ダイヤ案内が始まると見られますので、期待したいところです。  
Posted by わかやま小町 at 19:38Comments(0)和歌山交通ニュース

2019年03月14日

wap+ 2019年改訂版間もなく登場!

もともと和歌山の交通まちづくりを進める会「わかやま小町」が制作し、和歌山市交通政策課と協働で、市内公共交通機関の利用促進を図るためにこれまでに何度か配布されてきた、和歌山都市圏公共交通路線図「wap」が、和歌山市事業として「wap+(ワッププラス)」に衣替えしました。

このほど、2019年4月改訂版ができあがりまして、そのサンプルをいただきました。今回の改訂では和歌山バス・和歌山バス那賀のダイヤ改正、南海和歌山市駅前バス乗り場の改修に伴う変更のほか、掲載されている施設の一部見直し、バスロケーションシステムへアクセスできる2次元コードの追加などの修正が施されています。今回、その修正の一部はわたくしどもが担当させていただきました。


まずは明日から市内各支所・連絡所等で順次始まる、和歌山市の高齢者外出支援事業「元気70パス」配布に合わせてお目見えします。そちらでいくらか配布された後、市役所や市内サービスセンターなどで配布が始まる見込みです。
なおバスロケーションシステムは現在も試験運用中で、まだ正常には動作しませんのでご注意ください。


それと、訪日外国人向けのwap+について、今年は中国語(繁体字・簡体字)バージョンが登場します。現在最終の校正が行われており、印刷でき次第、市内の観光案内所をはじめ各施設で配布が始まる予定です。こちらも中国語へのマップへの反映作業をわたくしどもが担当いたしました。こちらもぜひご活用ください。  
Posted by わかやま小町 at 23:53Comments(0)和歌山交通ニュース

2019年03月06日

南海、4月6日ダイヤ改正 ほか

●南海、4月6日ダイヤ改正
南海電鉄は今日、4月6日に南海線・空港線などのダイヤ改正を行うことを発表しました。
http://www.nankai.co.jp/library/company/news/pdf/190306.pdf

大きいのは空港線の輸送増強で、空港特急・空港急行の増発と8両編成の増加ですが、和歌山地区では、特急サザンの発車時刻がこれまでの毎時29・59分発から原則として毎時00・30分とわかりやすいダイヤに変わります。なお、空港急行の増発にともなって、なんば発和歌山市ゆきの区間急行の一部が空港急行に振り替わることから、和歌山市発着の優等列車が若干減ることになりそうです。

加太線・和歌山港線などでも時刻変更があるようです。これまでの傾向からしますと、今月末までには新ダイヤが公開されるものと思われます。

●JR西日本、227系新型車両出発式を3月16日に開催
先日の新型車両に手を振ろうが大きな反響をよんだ和歌山線の新型車両ですが、運用初日となる3月16日の9:50から、和歌山駅7・8番ホームで出発式が行われることになりました。
県知事や沿線の首長のほか、特別ゲストに体操の元日本代表の田中理恵さんも登場予定。テープカットののち、10:20発粉河ゆきが出発式の対象列車になるようです。なお、今回のダイヤ改正で227系が運用されるのは従来の4両編成の117系運用に限られていることから、この出発式で充当される新型車両はまずはこの日だけの措置になるようです。
今年秋までに追加で増備され、順次2両編成の列車を置き換えていくことになる見込みです。


●わか電チャギントン電車、パワーアップ!
わかやま電鉄さんからリリースをいただきました。3月16日から親会社の岡山電気軌道が導入する「チャギントン電車」のPRを兼ねて、わかやま電鉄の2272編成施されているチャギントンラッピングに加え、先日シート生地もチャギントンに変更となりました。このたび、内装にもさらに手を加えて3月9日にお披露目されることになりました。

3月9日土曜日の10:50から、伊太祈曽駅構内で内覧会が実施され、小嶋社長の挨拶のほか、沿線の保育園児を招いた見学会が行われます。このあとは一般公開も予定されているとのこと。その後、営業運転に入る予定です。


●和歌山バスのバスロケ試験運用中
和歌山バスが和歌山県・市の補助金も活用しながら導入準備を進めているバスロケーションシステム、試験運用中のURLを見つけた方がいらっしゃるようで、Twitterで一部報じられています。
当方では、和歌山市からいただいた情報で画面を拝見しましたが、現在のところ、指定したバス停に接近しているバスの運行情報、指定したルートを走行するバスの運行情報などのほか、ツーステップバス・ワンステップバス・ノンステップバスの3タイプの車両のナンバーごとにどこを走行しているかがわかるページが準備されているようです。

ただし、現在も試験運用中のため、日々メニューが変わっていっているようです(数日前にはまだツーステップ・ワンステップ・ノンステップバスの種別ごとの車両検索はありませんでした)。まだ車両側の準備も途中で、現時点では正しく表示できないものも多数あります。
4月予定とされているサービスインのタイミングでどのような情報が提供されるか、楽しみに待つことにしましょう。  
Posted by わかやま小町 at 23:48Comments(0)和歌山交通ニュース