2016年05月20日

オーシャンアロー20周年記念列車運転!

5月20日、JR旅客各社は夏の臨時列車について発表しました。

和歌山地区では恒例の特急くろしおの増発が行われることになっていますが、今年7月31日は、283系特急「オーシャンアロー」の営業運転から満20周年の記念日ということで、白浜-新宮間で全車指定席の特急「オーシャンアロー20周年」号が運転されることが発表されました。
詳しいイベント内容は6月中旬ころの発表ということですが、記念乗車証の配布などが予定されているとのことです。

283系電車は、きのくに線高速化事業に合わせて導入され、当初はパノラマ型グリーン車を連結した381系「スーパーくろしお」の「亜種」として、「スーパーくろしお・オーシャンアロー」としてデビュー。後に、「オーシャンアロー」に改称されました。381系が「自然振り子」式で、カーブに差し掛かると強制的に車体を傾ける機構だったことから乗り物酔いの原因ともなっていましたが、283系は線路のデータをコンピュータに記録し、カーブに差し掛かる前から徐々に車体を傾ける「制御式振り子」機構を搭載し、また最高速度も130km/hに引き上げられるなど、きのくに線特急のスピードアップに大きく貢献しました。

残念ながら6両編成が2本、増結用の3両編成2本の合計18両の製造にとどまっただけではなく、停車駅の増加などにより当初よりは所要時間が長くなってしまうなど、「不遇の電車」とも言える存在になっていますが、リゾート感をイメージした内装は20年の時を感じさせない造りとなっています。今後も南紀への旅を楽しませてくれることでしょう。

JR西日本和歌山支社のプレスリリースはこちら
http://www.westjr.co.jp/press/article/items/160520_00_wakayama.pdf (PDF・377KB)


283系オーシャンアロー (和歌山-宮前)


【小耳に挟んだ話】
一昨年から開催されている「紀の国トレイナート」、今年度も実施が決定したそうです。アート作品が展示される区間も拡大予定で、現在会期など詳細を詰める作業が続けられているそうです。紀伊田辺駅舎改築工事が始まることから、その関連イベントも計画されているとか。お楽しみに。  
Posted by わかやま小町 at 20:24Comments(0)和歌山交通ニュース

2016年05月20日

うめ星電車サポーター募集第2弾開始!ほか小ネタ

先ほど、6月4日のうめ星電車お披露目式典の内容を追記しましたが、あらためて新記事をアップします。

●うめ星電車 第2次サポーター募集中!

うめ星電車の改装にあたってはこれまで同様、サポーターからの1口1000円による支援金が充当されており、今回も過去3回(いちご電車、たま電車、貴志駅舎。おもちゃ電車は1社スポンサーなので除外)同様、たくさんの支援が寄せられているそうですが、現在、第2次サポーター募集を受け付けており、8月31日まで募集が継続されます。
http://www.wakayama-dentetsu.co.jp/images/umesapo.pdf

3月末までの第1次サポーター募集期間中に支援した方のうち、10口未満は名前が和歌山駅にて3ヶ月間ほど掲示、10口以上は車内のプレートにて掲示。
8月末までの第2次サポーター募集期間中に支援された場合のお名前の掲示は11月以降の掲示になる予定です。


●まもなく昨年度決算確定。昨年度の乗車人員はわか電移管後最高か?!

株式会社の決算等は株主総会での承認を経て確定しますので正式発表はまだですが、和歌山駅9番ホームに設置されている「あと250万人掲示板」によると、2015年度の乗車人員は前年比を上回る推移を見せてきました。2015年はたま駅長が亡くなるという悲しい出来事はありましたが、外国人ツアー客は上半期を中心に好調を維持。また通学定期の売上も好調だったことから、2015年度はわか電移管10年間で最高の乗車人員になるとみられます。早ければ来週にも乗車人員の概況は発表される模様です。

なお、消費税率8%への変更に伴う運賃改定時もそうでしたが、運賃改定前に定期券や回数券を買い求める「駆け込み需要」が前年度実績を押し上げる傾向にあることから、2016年度は昨年度を下回る水準からのスタートを余儀なくなりそうです。うめ星電車の効果や如何に?!


●貴志川線100周年記念乗車券は在庫あり

大型連休中に発売を開始した貴志川線開業100週年を記念した乗車券(硬券式1日乗車券と3駅入場券つき、1シート1350円)、和歌山駅貴志川線ホーム、伊太祈曽駅・貴志駅売店、通販で発売していますが、まだ在庫があるそうです。ご希望の方は早めにお求めを。


●乗客ニーズへの対応

わかやま電鉄では昨年3月29日にダイヤ改正を実施し、所要時間の見直しなどを実施しましたが、今年3月26日にJR西日本がダイヤ改正を実施したことで、特に夜間の阪和線との接続が悪くなった時間帯があるなど、乗客から対応を求める声が出ているそうです。
単線ゆえ、柔軟なダイヤ設定が困難という制約があるなか、できるだけ多くの乗客の利便性を考慮できるように検討を進めているとのことですので、詳細が決まればお知らせしますね。  
Posted by わかやま小町 at 00:17Comments(0)和歌山交通ニュース